秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2014-01-01から1年間の記事一覧

リセットボタン

新年を迎える。 だが、2015年は、そこから始まるわけではない。2014年も、2013年がなければこなかったように、2015年も2014年がなければこなかったものだ。 ファミコン時代からネトゲの時代へとデジタルエンターテーメントが普及して、まるで、すべてはリセ…

一年の計

年末年始のテレビのつまらなさは、いまに始まったことではない。 私は、テレビガイドとかは見ないし、新聞もとっていないので、その日、どんな番組をやっているかはテレビをつけてみないとわからない。 テレビ本体の番組表をみて、視聴予約をするのがほとん…

依存と温かさ

人にはなにがしか依存症がある。 自立や自律をいうとき、それを忘れてはいけないと私は思う。 いや、そんなことはない。依存から離脱することで、人は自立や自律を勝ち取ることができるのだという人はいうだろう。 だが、果たしてそうだろうか。 買い物、旅…

怪しい風景

どうもMさんの店にいくと、がっつり飲んでしまう。 というのも、落ち着くからだ。それに、ただのバーではない。ゆったりと20名は入れる店をほぼ貸切状態で飲める。というか、ひとりでも飲めるw デザイナーズマンションのようなビルの一室だから、空間は都…

もっと感動をもらおう

音楽は、当然ながら、言葉を介さない。絵画も、同じ。だが、言語を介さないということは、言語に値する信号を音楽や絵画が持たないということではない。 モーツアルトの曲が自然関数を抜きにしては分析できないように、音符の配列は数式に等しい。そして、言…

Sweat Dreams

どうしたことか、思春期の頃から、来年の計や抱負といったものを信じていない。 人のいのちなど、明日どころか、数分後、数時間後、どうなるかわらかない。どうなるかわらかない先のことに、確かな計や抱負があるわけがない。あるとすれば、もし生きていたら…

メリー・クリスマス学ちゃん

昨年のクリスマスが終わった翌日、当時メンバーだったNさんがメールをくれた。 昨年末12月最初の週末に実施した第2回福島応援学習バスツアーの報告に、年明け、学ちゃんの病院へ報告とみあげをもって、見舞いにいこうと思っていた矢先のことだった。 Nさん…

矜持のはじまり

20代の3人に1人、約4割近くが非正規雇用という現実がある。その一方、就職後3年で離職する若い世代は、大卒で3割、高卒で4割に及ぶ。 なにがしか、正規雇用につくこと自体、難関さを抱える人々がいる現実。そこには、複数の要因があるが、基本は、企業社会が…

夕べに死すとも可なり

人との出会いをもらう。仕事でも、社会活動でも、あるいは自分のどうしてもやりたい何かを実現する力はそこにある。 先を読む…というのが人間の才能のひとつのようにいわれている。だが、正確には、読むのではなく、先をつくる能力なのだ…と私は思う。 だれ…

勝利に近い

動けば、あれこれ予定が増える。あれこれ出会いも増える。 だが、予定や出会いが増えても、それを生かせるかどうかは、動く側にきちんとしたビジョンや目標、願いや思いがあるかどうかだ。 同時に、主体性を持って、相手に合わせるばかりでなく、こちらの意…

甘えた舌

池波正太郎が食通だったことは、その多くのエッセイでも知られている。同じ下町、人形町生れの谷崎潤一郎もそうだった。 青山をこよなく愛した向田邦子もそうだし、野生的な食の醍醐味をこよなく愛した開高健もそうだ。 だが、同じ食通でも、その食彩が違う…

男たちの飲み会

新宿の旧コマ劇場裏。もう相当年季の入った雑居ビルの中にその店はある。 古民家の内装をそのままに復元した室内は、ここが新宿か?と思わせる。経営者の女将さんやスタッフも、凛としていて、歌舞伎町の雑居ビルの店とは思えない。 昨夜は、そこで、15年ぶ…

大丈夫だろうか…

どの業界でも、業界のたまり場になる店というのがある。 だが、私は、基本的にそうした店は好きではない。ゆったり酒を飲みたいところで、仕事の延長のような酒を飲みたいとは思わない。 以前、渋谷に、若い映画人や音楽関係者、制作関係者、俳優などが集ま…

選択の基準

私たちは、いろいろなことを棚上げにするのが好きだ。いろいろなことを先送りするのも好きだ。 とりあえず、いまの生活に格段の支障がなく、また、仮にあったとしても、棚上げや先送りにすることで、自分や自分の周囲やいろいろなそれられを取り囲むやっかい…

新しいスタート

組織のすごさというのは、基本的には人のすごさだ。 いかに大規模なシステム化された組織であれ、物事を動かすための優秀な人材がいないくては、立ちいかない。 だが、優秀な人材とは、ただ組織大事、集団大事、もっといえば、デヴィジョン大事といった組織…

知性か、その逆か

Good Will Huntingという1998年に公開された映画がある。以前、このブログでも紹介したし、fbの会社ページに以前、名作映画をいくつか紹介した作品紹介の中にもある。 マッド・デーモンがハーバード大在学中に書いた脚本を親友のベン・アレッフが脚色して…

ONCE

今年は例年になく、年末になって、プレゼンや打ち合わせ、会合の予定がバタバタと決まり、残念ながら劇場に足を運ぶことはできないだろう…そう思っていた。 ところが、今日だけ、すっと丸一日、何のアポイントも入ってない。4日前にそれに気づき、14日ま…

スリッパ

いい話を聞かせてもらった。 がんを患い、それが各所に転移して、5度に及ぶ手術を経験されている方がいる。抗がん剤治療もあり、定期的に入退院をいまでも繰り返す。 見舞いにいったSさんは、重篤な病気と手術、抗がん剤治療という痛みと苦しみにあるその方…

さらさらと骨太

明確にものをいい、信念を持って、発言する。そして、そのときどきの大事にあっては、心を込めて、思いを告げる。言葉にする。 そして、一旦、言葉にしたことには、あらん限りの責任を持つ。持てないときには、まず詫びる。言い訳よりも、責任が果たせなかっ…

VOUGEと田舎者

ファッション雑誌で比較的、よく目を通すものがある。女性誌であれば、「Vouge Japan」。男性誌であれば、「Leon」。 Vougeは、パリ、ミラノ、ニューヨーク…変わったところではメキシコシティ、リオといった海外の都市の生活情報を紹介している。だが、いい…

チャらいグローバリズム

私が30代の頃まで、経済はほぼそれまでの常識の中で動いていた。 株価があがれば、大企業を中心に設備投資や賃金に還元され、それが市場へも国民生活へも広がりを持った。円安になれば、輸出関連の企業は好景気になり、生産性は高くなり、賃金にも市場にも反…

裸の王様

昨日のTBSのニュース23に各党代表者が登壇し、衆議院選挙へ向けた政治課題について、それぞれの意見を述べていた。BSフジのプライムニュースでも、各党代表者ではないが、主要な政治家が登壇して同じような討論をやっていた。 支持する政党や政策は、人…

へそまがり

思春期を過ぎた頃からだ。この季節になると、人々の喧騒から、どこか自分が遠くにいることを感じるようになった。 私はへそまがりなのかもしれない。 せいので一つ事に人々の関心や動向が向いてしまうと、その群れた中にいることが落ち着かない。基本、みん…

仁義

2012年に開催した「福島・東北まつり」。その裏の眼目のひとつは、戊辰戦争と自由民権運動だった。 多くの人は知らない。 だが、そのために、私は、イベントの構成を二日間とも会津民謡と郡上おどり、そして竹あかりの慰霊の灯で締めくくった。 それは、戊辰…

普通の人たち

普通というのは、やっかいな代物だ。 つつがなく、無難で、目立たず、そつがなく、だれからもどこからも指をさされない…。だから、普通というのは、否定されようがない。それどころか、つつがない毎日を生きているのは立派だとさえいわれる。 しかし、どこか…

これも私の反省だ

昨日は、応援学習バスツアーでお世話になった、福島県国見町の「東京くにみ会」の集いに参加させてもらった。基本は、在首都圏の国見町出身者やその関係者の方たちの集まり。 福島県人会とは別に、国見町出身者による、国見町・福島県支援グル―プを東京につ…

男の流儀

男の小道具といえば、その筆頭は、かつては万年筆だった。 まずは、ネジ蓋式のペリカン。スポイド式になっているから、インク壺が必要になる。使い勝手は決してよくない。インクが手に付いたり、不覚にもインクを垂らして紙をダメにすることもある。 次は、…

ありがたさ

世の中の変化や自然環境の異常、あるいは人心を含む時代変化というのは、ある日、突然やってくるのではない。 大きな変化や出来事が起きる前から、いわば、サイファ、暗号のようにして、そのときがくるサインが出ている。 だが、日常という時間は、これらに…

シャレじゃない

ひとつひとつに、時間がかかっても、けじめをつける。あるいは、けりをつける。それは、どのようなことにでも同じ。 人には、それぞれ事情がある。人には、それぞれ心の弱さもある。だから、だれでも同じように、瞬時にけじめやけりがつけられるわけではない…

おみあげ

人には自分の思いや願いのいろいろな伝え方がある。たとえば、プレゼント。 年中行事の中元・お歳暮もそうだろう。年賀状やクリアマスカードもそのひとつだ。誕生日など、アニバーサリーのイベントでのプレゼントはいうまでもない。 初めて会う方への挨拶の…