秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

検察の誠

多くの日本人が知らない。そして、政界、法曹界の多くが知っている。 日本の司法、とりわけ検察には、青少年期から東大法学部進学のために勉学に励み、在学中または卒業後、司法試験を突破して、検事、検察庁高官、裁判官、最高裁裁判官になった熱心な創価学…

デラシネの旗

いま虎ノ門界隈を始め、港区、中央区、渋谷区など、都内主要区では大規模都市開発が進行している。 三井住友不動産や森ビルが競うように複合型高層ビルを建設し、これに合わせた道路整備事業も加速している。 ぼくの住む乃木坂、赤坂周辺も道路拡張工事とマ…

無恥の文化のいま

「こんな恥ずかしいことがよくできるなー」とか、「恥の上塗りをして、よく平気でいられるものだ」とかいった言葉をぼくらは口にする。あるいは、そういいたくなるような場面を目にする。 アメリカの文化人類学者ルース・ベネディクトが『菊と刀』を上梓した…

幻想としての国、社会

ぼくは、20年以上前からいっている。 国、社会といった公的概念は、人々が同じ幻想を共有し合うことで成り立っている。同じ規範、同じ倫理・道徳観を共有することで、法があり、法に基づき、社会制度やシステムが維持されているのだ。 欧米や中東など諸外国…

簡単な問い

国の豊さとは何を基準とするのだろう…。人の幸せの基準って何なのだろう…。世界の安定は何を目指せばいいのだろう。 簡単な問いに、ぼくらは確かな答えを持っていない。 国の豊かさを成長率やGDPが示す時代は、もう終わっている。成長を実感できるのは、限ら…

犬の遠吠え

高齢化の波と格差の波が同時に進んでいる…ということに、ぼくらはあまりにも無頓着だ。 江戸末期、西欧諸国が脅威とすら考えた、この国。西欧化しかり、軍事力の近代化しかり、敗戦後の高度成長しかり。 システム変更といえば聞こえはいいが、要は、外圧から…

ツケ

宮澤賢治は一度、現実から逃避したことがある。 父との確執から上京。信奉する法華経の勉強の傍ら、のちに発表される童話の多くをモラトリアムなその時期、書き綴った。 東京での生活苦と妹とし子が肺病にならなければ、きっとそのまま東京で過ごし、農業指…

あなた自身が

ぼくらは普段、憲法を意識していない。 人によっては、憲法の条文をまともに読んだことのない人もいるだろう。中学や高校で学んだはずなのだが、全く覚えていないという人もいるに違いない。 確かに、日々の生活で憲法を意識することも、憲法を知っていない…