秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

何年続ければ目覚めるか

ベトナム戦争を描いた映画は数多くある。名作『ディア・ハンター』、『プラトーン』はその代表的な作品。 直接的ではないが、『イージーライダー』『タクシードライバー』などアメリカンニューシネマの大半がベトナム戦争を背景として描かれている。 その中…

覚悟の中の見切り

このところ、人に会うごとに、心の中にため息がもれる。 いまの生活や環境、もっといえば、この国のフレームがこれからも変わることなく続く…と信じて疑わない人たちが驚くほど多いことだ。 東日本大震災がもらたらしたもの、それはこれからもたらすものの方…

切実な課題

市井の名もなき人、この世の不条理に振り回される人、理不尽な処遇や待遇…力や権威、威圧によって虐げられる人…というのがこの世には存在する。 それに向き合い、奉仕や献身に身を挺する人もあれば、それは自分とは関係のないことと素通りする人もいる。 あ…

乾いた風が心をよぎる

東映のY部長とS次長から表参道にきているので、ランチをしないか…と声をかけられる。ありがたいことだ。 丁度、今期の自主作品の件でこちらも連絡を取ろうとしていた矢先。不思議なものだ。物事が進むときは、自然と段取りが向こうからやってくる。 長寿庵…

いまに生かすことはまだできる

昨夜は、高校時代の女友だちKと卒業以来の再会。 東京及び東京近郊在住の同学年女子たちとはこの数年、1年に一回ほど乃木坂の事務所などで同窓会をやっている。たまには、浅草の助六にも。 だが、度々仕事で上京しているKとは出会いがなかった。茨城に住む…

いままでと同じであってはいけない

福島全域、そして仙台、石巻の被災地を回り、いろいろな人と出会い、いろいろにふれあい、そして、いろいろな意見や考え方にもふれながら… しかし、やはり、思いをよぎるのは、人の世のはかなさであったり、いい加減さであたり、愚かさ、賢さ、小賢しさ、あ…

男気・女の意地・心意気

被災したいわきの米問屋の話をしたら、FBの親友、KさんとTさんがさっそく動いていくれた。 地球防衛のために発足した、ウルトラ防衛隊。その隊長と特攻隊長が率先して動いてくれるのはありがたい。 人はまず行動でその人がわかる。発言でもその人の性格や特…

ぐちゃぐちゃを生きぬく

震災でいろいろなものがぐちゃぐちゃになった。 それは家屋や家族、親族、縁者、生活の基盤、仕事、地域、自治体…いろいろあるが、とにかく、みんなぐちゃぐちゃになった。 そのぐちゃぐちゃになった現実が、人々に喪失感も悲嘆も落胆も生んでいる。同時に、…

やめるのも進むのも最後は自分

夜、久々に女優のYが来る。 数カ月前、自分の力のなさに悔し涙にくれていた。Yの負けん気な性格、そして、自分ひとりですべてを抱え込む気質。それでいながら、周囲の声援や応援に早く答えなくては…という真摯さ。 連絡のない間、自信を持ってオレに示せる…

石巻取材プロジェクト -笑顔の意味を知れ-

MOVEの仲間で、飲み友達のKと今回は石巻へ向かう。 平日の金曜日一日の日帰り強行軍。2週間前から現地に入っている友人のYさんの滞在が土曜日で終わる。それを計算しての取材プロジェクト。 幸い、新幹線が開通しているので、仙台まで「はやて」で2時間弱…

まだ見ぬ人たち

今年度の自主作品の企画資料などの作業をやる。 いま、取材している福島関連の映像のほか、明日取材に向う石巻などの映像。それに新たなに東京でロケセットを使い収録する映像などを使っての社会教育、学校教育向けの作品。 夕刻、スパリゾートハワイアンの…

新しい道

「福島を救おう」プロジェクトで収録した、いわきの映像の編集作業を始める。 被災地の映像を幾度となく見る…というのは、つらい。心も痛む。とりわけ、ある少女のバレボール優勝写真と賞状は重い。 今週金曜日に日帰りで、石巻へ向かうが、そこでも幾人かの…

There's a place in the sun.

いま、大規模なプロジェクトをやろとうと情報収集とチームづくりを始めている。 いわき市へは、これから頻繁に顔を出すことになるだろう…そんなことを考えていたら、仕事の都合で現地へも、会議にもなかなか参加できないでいる、Tが携帯に電話をくれた。 港…

こんなことってあるんだな…

数日前、FB仲間のKさんと二人で初オフ会。同じくTさんも参加予定だったのだが、突然の仕事で無念の欠席となった。名付けて、ウルトラ防衛隊秘密会議(笑)。 Kさんのオフィスのある地元神田で、Kさんおすすめの店へ。ここでこれが食えるのか…という見事…

福島を救おうプロジェクト -知られざる現実-

いわき市を夕刻に出て、2時間かけて会津へ。 同行のKがインターネットで抑えたという宿は、昭和を思わせるひなびた旅館。次々にきれいな旅館やホテルが生まれる中、創業40年という菊屋旅館は、時代から取り残されたようにそこにあった。 高度成長の時代、バ…

福島を救おうプロジェクト -自分がやらなきゃ誰がやる-

いわき市から前回同様、夕刻、支援物資を届けるために、会津若松市へ。 その前に、いわきジャーナルのSさんに紹介してもらった、小名浜漁港近くの「一平」へ。大衆的な小料理屋風を予想していたら、これが、創業70年という老舗の一流料亭! あんこう料理と…

福島を救おうプロジェクト -ありがたい…感謝の言葉を忘れるな-

いわき市内には20か所の避難所があり、約2000名の方が避難生活を送っている。 いま100名を切った、小名浜にある江名小学校の体育館には、一時、500名以上が避難していたという。どこにでもある、小学校の体育館。そこに500名もの人々が生活していたのだ。 海…

福島を救おうプロジェクト -自分たちの力でいわきを元気に-

いわき市に入ると、同行したKが、「なんかふるさとに帰ってきた気分ですよ…」と、つぶやいた。 わずか10日ばかりで、再訪しているから、その記憶は新しい。そんな気分になるのも当然だと思いながら、内実ともにそう呼べる道を歩まなくては…と心に誓っていた…

福島を救おうプロジェクト -あなたたちはどこを見てるのか-

7日土曜日から第二次の「福島を救おうプロジェクト」。いわき市、会津市の避難所めぐりが大きな活動の目的だった。 その朝のラジオ報道で、改めて福島差別の現状を耳にした。福島市に設置された原発相談窓口。そこへの問い合わせ内容のいくつかが紹介されて…

いわき市とともに歩こう

Social Net Project MOVEの活動の柱としようとしている「福島を救おうプロジェクト」。その姿が次第にはっきりしてきている。 土曜日の朝から今日の夕刻まで。「福島を救おうプロジェクト」との第二弾支援取材活動を実施した。その大きな動因となったのは、…

人は欲と二人連れ

人が何事か社会のために行動しようとするとき、忘れてはならないことがある…とオレは思う。 それは、純粋な使命感だけでは、継続的な活動にはなりえないということだ。 最初の一歩に情熱や熱意といったものがなくては始まらないのは事実だが、それは、また、…

この国さえ、その危機の中にある

オバマ政権によるビン・ラーディンの暗殺…それが、いろいろな憶測や批判を生んでいる。 だが、この報道に触れたアメリカ国民の9割が今回の作戦に賛同している(この数字も操作されている可能性が高いが)。普通の感覚なら、今回の暗殺に違和感を覚え、もろ手…

福島を救おうプロジェクト -浮かびあがる手抜き-

今朝のみのもんたの番組で、いわき市の被害を重点的に扱った報道がされていた。 どういう経緯かは知らない。いわき市で少女期、思春期を過ごした、秋吉久美子がいわき市の避難所を訪ね、支援活動をしたことが報道に乗った理由のように見えた。 理由はどうあ…

秀嶋カフェ繁盛記

昨夜は、リアル友人関係でありつつ、強引にFBに参加させた仲間がつくっている「秀嶋カフェ」の結団式以来の飲み会。 中標津の皮膚科医Kさん夫婦が連休を利用して沖縄に行く旅行前に、上京するというので、Social Net Project MOVEのメンバーでもある、格…

福島を救おうプロジェクト -自立せよ-

いわき市の被災地がどうしてマスコミから取り残されたのか。 連休特集の週刊文春のコラムで、ジャーナリストの上杉隆が、“「50キロ自己規制」自分の身だけを守る卑怯な記者たち” で痛烈にいまのマスコミのあり方を批判している。 まさに、上杉が指摘したよう…

福島を救おうプロジェクト -想像力を働かせろ!-

29日早朝から昨夜の午後8時まで。新しく立ち上げたSocial Net Project 「MOVE」の最初の活動、「福島を救おうプロジェクト」の第一弾を実施した。 ルートは、当初、相馬→いわき→郡山→会津→須賀川→白河。しかし、直前に、いわき市のタウン情報誌「月刊りぃ~…