秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2014-01-01から1年間の記事一覧

箸使い

多くの人が箸使いで子どもの頃、親や大人から叱られたことがあるだろう。 迷い箸、探り箸、渡り箸…。箸使いについての禁忌な例は相当ある。きちんと箸を使える習慣を身に付けさせようというよき文化だ。 また、同時に、私たちの食だけではなく、箸は精神文化…

生きたその人にしかない

広尾から乃木坂に事務所を移して、20年。来年の2月6日で創業25年になる。 その前の初サラリーマン生活が約5年。都合30年、映像の企画制作にかかわっていることになる。また、その前は、学生劇団時代もふくめて、10年は芝居漬け。 40年も舞台や映像、CM、イ…

私の悔恨

ひとつの組織、ひとつの仕事、ひとつの趣味…というのを私は生きて来なかった。その分、じつに様々な組織、仕事、趣味とかかわってもきた。 映像やイベント、舞台や映画にかかわる立場だから、一層そうなった。なにかをつくりだすためには、あるいは、依頼を…

きみちゃん

久しぶりに、午後の麻布十番をぶらぶらした。自転車移動のよさは、時間が許せば、思いつきで、ふらりとどこかに立ち寄れるところだ。 十番はその名のとおり、碁盤の目のように道路区画されている。その商店街の中心の目印のように、十番2丁目の十字路に小さ…

飽き飽きさせてしまう国

小中学・高校大学の学生生活の中でも、社会に出て、その仕事の形態や内容は違うにせよ、集団や組織、チームの中でも… そこには、必ず、自分という人間を理解してくれる人、できない人、しようとしない人、あるいは、指導してくれる人、しない人、できない人…

うとましくとも、そう伝えたい

第三回福島応援学習バスツアー。なんとか、多くのみなさんの協力と応援で、中型バスへ変更こそしたが、なんとか、正席定員33席が満席となった。 いろいろと御心遣いいただいたみなさん。また、事情を察して、やり繰りをつけて参加いただいたみなさん。本当に…

どこにもいなかった…

昨日は、国見町役場のみなさんと2年後に開館する、国見町道の駅プロジェクトチームの外部スタッフのみなさんの会合あとの懇親会に部外者ながら参加させていただいた。 福島応援学習バスツアーは今回、郡山、飯坂温泉、国見町が主眼。その打ち合わせも兼ねて…

未知を乗り越える

まったく、未知の人たちと、まったくこれまでなかったこと、だれもやらなかったこと。それをやるとき、人はいろいろな壁にも、障害にも、そして、波乱にも出会う。 中国の北京医科大学と長野県茅野市蓼科高原の事業体との合弁事業をプロデュースしたときも、…

未明の文章

これまで何度となく、読み下している文章。いつも聞いていた言葉。あるいは、たまたま見たドキュメンタリー、テレビドラマや映画のワンシーンのたったひとつの言葉が深く胸に迫るときがある…。 読み物にしても、話し手にしても、映像作品にしても、意図して…

日本を考えている

昨夜、相双子供病院設立を目指す一般財団法人の東京での顔合わせ会があった。 この計画を発案し、実働し、金銭的にも負担を追いながら推進しているのは、現在、須賀川の病院へ出向いているK医師。MOVEの「大いわき祭」からのメンバー。 地域医療の現実…

私から始める

ちょっとバタバタと、一作品の編集を終わる。 東映のスタッフの方から異口同音に、私が被災地に4年近くもいっているのだから、監督のつくりたいものではないかもしれないが、防災とまちづくりの作品をまとめてみたら…といわれのは、9月のことだ。 先月、中通…

南方熊楠ならいうだろう

facebookにもアップしたのだが、今朝、いつもの朝トレの帰り。青山墓地を走っていると、ほどよく色づいた桜の並木の落ち葉が目にはいった。 ああ、いい色に変わってきたな…と思い、周囲の落ち葉をみていると、生垣の上にきれいに、丁寧に並べられている落ち…

切実な理解

たとえば、九州新幹線…。 開業のときに流された電通制作のCMは大反響を呼んだ。路線に生活する人々が新幹線に向って、いろいろな工夫とキャッチに意匠をこらして、歓迎の手をふる。 CMのために撮影されたのだが、実際に地域の人々が新幹線開業への期待と…

出会い

10代は、通らない意見や考えにいら立ち、大人たちの経験主義や体験主義の壁に、心の奥で怒りをたぎらせていた。 だから、10代のひとつの夢は、早く、若造と思われない、30代になることだった。そうすれば、自分の考えや意見が大人社会の中でも受け入れられる…

見守り

被災や紛争被害への関心、意識というのは、残念ながら、時間と共に薄れる。 また、国連NGOの団体や海外での支援活動をやっている方たちと情報交換していても、よく出る話だが、支援事業を展開する立場の人々の中にも、いかにうまく被災地域や紛争地とコン…

軽やかで美しい

思いが通らない。思いがつながらない…。 尾崎ではないか、15の春からその連続が私の人生だ。 いや。私だけでなく、思いを持つ人、思いの深い人、たどり着きたい夢や手にしたい未来、あるいは人々が手にすべき未来があって、それを求め続けている人はみなそう…

国見のAさん、おそるべし!

昨夜は、MOVEのメンバーで国見町役場につとめるAさんの個人ネットワークの仲間の飲み会に誘ってもらった。 いったのは、創業95年という、渋谷円山町でも老舗の和食割烹の店。大将は、4代目になる。 円山町といえば、ラブホテル街。だが、その昔は、花街…

得か損か

得とか、損とかで、人とかかわったり、付き合ったりしたくない…だれもがそう思ってる。 ところが、よくよく考えてみれば、大方、人は損得で人とかかわっているのだ。 儲かる儲からないといった打算やこの人の近くにいれば、立場がよくなる、安定するといった…

世界に通じるファーマーズマーケット

いくつかのイベント掛け持ちで動いた週末。いまはなくなったが、活動は続けている、246commonのfb情報で、青山パンまつりに隙間を縫っていってきた。 国連大学ビル前と構内の吹き抜けをつかった、定例の青山ファーマーズマーケットとの共同イベント。 9.11…

至難の命題

昨夜は母校高校の同窓会。あと3年で創立100年を迎える。 福岡から出席いただいた校長先生によると、受験前のオープンスクールでは、県内トップの数、1800人の中学生が押し寄せたらしい。 進学が伸びているのが一番の理由だが、同時に女子生徒の制服もか…

謙虚であれでなく、やさしくあれ

私は子どもの頃から謙虚になれといわれ続け、いまもいわれ続けている。 最初のそれは、小学校の3年のときだった。このブログの別のシリーズ「あの素晴らしい愛をもう一度に」綴っている。 道徳の時間に、教師が「反省」という課題を出した。自分のいけないこ…

制作者の鎧

進めなくてはいけない編集になかなか取りかかれない。 来月の連休に実施する福島応援学習バスツアーの募集に向けた、勧誘や紹介案内に追われていることもある。 例年なら、この頃からまとまった注文が入ってくるDVDの動きがわるく、やきもきさせられてい…

ランナーズハイ

舞台にしても、映画にしても、なにかのプロジェクトにしても、これで終わっても仕方ない… そんなギリギリのところでやってきたような気がする。 会社勤めや事業をスタートしてしばらくは、創作や社会的プロジェクトから距離を置いていたし、置こうともしてい…

それをいっちゃ、おしまいだよ

子どもの頃から、あなたは、無理だというのに、そこを行こうとする癖があると母によくいわれた。そして、結局、いけなくて、失敗してからしか学ばないとも。 つまり、人の意見を受け入れないで、傷を負うということだ。 ひとえに、自分の思い入れが強い、深…

ひとり相撲

子どもの頃から、よくひとり相撲をしている。ひとり相撲というのは、別にひとりでとる相撲のことではない。 小学生のある時期、わけあって、帰宅するとずっと自宅にいた。仕方ないので、使い終わった電池に上り旗を爪楊枝と紙でつくり、テープでつけて、兵士…

太宰と三島

fbなどSNSで、自分撮りをする人がいる。 私もごくまれに、意図することがあって、自分の写真を自分で撮ってアップすることがあるが、ほぼ毎日のように、それをやる人がいる。当然ながら、大半は女性。 じつは、SNSなどない大正・昭和初期に、やたら、…

塩野のこだわり

赤坂塩野は、練りきりなど職人技の茶席和菓子の名店。 だが、地元の人には、塩羊羹や大福でよく知られている。赤坂、乃木坂、青山界隈で古くからの住民は、よく知る店で、ここぞというときには、塩野の和菓子を贈答用に使う。 ちょとした自分への御褒美もあ…

青山物語

昨夜、NHKBSプレミアムで、青山通り物語といってもいい、石津謙介のドキュメンタリーをやっていた。シリーズ東京第二回「街はこうして輝いた 青山・石津謙介」 50代以上の男子ならご存知の方が多い。VANの創業者で、日本にアメリカ東部の学生ファッシ…

化粧

言葉や行動というのは、人の真実を現わすわけではい。 とはわかっていても、よすがとなるのは、とりあえず、言葉や行動しかないから、人はそれを手掛かりとするしかない。 そして、できれば、人を信じたいから…。あるいは、ひとつの言葉や行動が次の期待する…

内輪だけのお祭り

このところ、東京オリンピックにまつわるドラマがいくつかオンエアされている。フジらしからぬ、といったら失礼だが、昨日、1964年の東京オリンピック前後に起きた、凶悪事件を描いた特番再現ドラマもやっていた。 いま、東京オリンピックをリアルで体験した…