秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

普通の人たち

普通というのは、やっかいな代物だ。 つつがなく、無難で、目立たず、そつがなく、だれからもどこからも指をさされない…。だから、普通というのは、否定されようがない。それどころか、つつがない毎日を生きているのは立派だとさえいわれる。 しかし、どこか…

これも私の反省だ

昨日は、応援学習バスツアーでお世話になった、福島県国見町の「東京くにみ会」の集いに参加させてもらった。基本は、在首都圏の国見町出身者やその関係者の方たちの集まり。 福島県人会とは別に、国見町出身者による、国見町・福島県支援グル―プを東京につ…

男の流儀

男の小道具といえば、その筆頭は、かつては万年筆だった。 まずは、ネジ蓋式のペリカン。スポイド式になっているから、インク壺が必要になる。使い勝手は決してよくない。インクが手に付いたり、不覚にもインクを垂らして紙をダメにすることもある。 次は、…

ありがたさ

世の中の変化や自然環境の異常、あるいは人心を含む時代変化というのは、ある日、突然やってくるのではない。 大きな変化や出来事が起きる前から、いわば、サイファ、暗号のようにして、そのときがくるサインが出ている。 だが、日常という時間は、これらに…

シャレじゃない

ひとつひとつに、時間がかかっても、けじめをつける。あるいは、けりをつける。それは、どのようなことにでも同じ。 人には、それぞれ事情がある。人には、それぞれ心の弱さもある。だから、だれでも同じように、瞬時にけじめやけりがつけられるわけではない…

おみあげ

人には自分の思いや願いのいろいろな伝え方がある。たとえば、プレゼント。 年中行事の中元・お歳暮もそうだろう。年賀状やクリアマスカードもそのひとつだ。誕生日など、アニバーサリーのイベントでのプレゼントはいうまでもない。 初めて会う方への挨拶の…

箸使い

多くの人が箸使いで子どもの頃、親や大人から叱られたことがあるだろう。 迷い箸、探り箸、渡り箸…。箸使いについての禁忌な例は相当ある。きちんと箸を使える習慣を身に付けさせようというよき文化だ。 また、同時に、私たちの食だけではなく、箸は精神文化…

生きたその人にしかない

広尾から乃木坂に事務所を移して、20年。来年の2月6日で創業25年になる。 その前の初サラリーマン生活が約5年。都合30年、映像の企画制作にかかわっていることになる。また、その前は、学生劇団時代もふくめて、10年は芝居漬け。 40年も舞台や映像、CM、イ…

私の悔恨

ひとつの組織、ひとつの仕事、ひとつの趣味…というのを私は生きて来なかった。その分、じつに様々な組織、仕事、趣味とかかわってもきた。 映像やイベント、舞台や映画にかかわる立場だから、一層そうなった。なにかをつくりだすためには、あるいは、依頼を…

きみちゃん

久しぶりに、午後の麻布十番をぶらぶらした。自転車移動のよさは、時間が許せば、思いつきで、ふらりとどこかに立ち寄れるところだ。 十番はその名のとおり、碁盤の目のように道路区画されている。その商店街の中心の目印のように、十番2丁目の十字路に小さ…

飽き飽きさせてしまう国

小中学・高校大学の学生生活の中でも、社会に出て、その仕事の形態や内容は違うにせよ、集団や組織、チームの中でも… そこには、必ず、自分という人間を理解してくれる人、できない人、しようとしない人、あるいは、指導してくれる人、しない人、できない人…

うとましくとも、そう伝えたい

第三回福島応援学習バスツアー。なんとか、多くのみなさんの協力と応援で、中型バスへ変更こそしたが、なんとか、正席定員33席が満席となった。 いろいろと御心遣いいただいたみなさん。また、事情を察して、やり繰りをつけて参加いただいたみなさん。本当に…

どこにもいなかった…

昨日は、国見町役場のみなさんと2年後に開館する、国見町道の駅プロジェクトチームの外部スタッフのみなさんの会合あとの懇親会に部外者ながら参加させていただいた。 福島応援学習バスツアーは今回、郡山、飯坂温泉、国見町が主眼。その打ち合わせも兼ねて…

未知を乗り越える

まったく、未知の人たちと、まったくこれまでなかったこと、だれもやらなかったこと。それをやるとき、人はいろいろな壁にも、障害にも、そして、波乱にも出会う。 中国の北京医科大学と長野県茅野市蓼科高原の事業体との合弁事業をプロデュースしたときも、…

未明の文章

これまで何度となく、読み下している文章。いつも聞いていた言葉。あるいは、たまたま見たドキュメンタリー、テレビドラマや映画のワンシーンのたったひとつの言葉が深く胸に迫るときがある…。 読み物にしても、話し手にしても、映像作品にしても、意図して…

日本を考えている

昨夜、相双子供病院設立を目指す一般財団法人の東京での顔合わせ会があった。 この計画を発案し、実働し、金銭的にも負担を追いながら推進しているのは、現在、須賀川の病院へ出向いているK医師。MOVEの「大いわき祭」からのメンバー。 地域医療の現実…

私から始める

ちょっとバタバタと、一作品の編集を終わる。 東映のスタッフの方から異口同音に、私が被災地に4年近くもいっているのだから、監督のつくりたいものではないかもしれないが、防災とまちづくりの作品をまとめてみたら…といわれのは、9月のことだ。 先月、中通…

南方熊楠ならいうだろう

facebookにもアップしたのだが、今朝、いつもの朝トレの帰り。青山墓地を走っていると、ほどよく色づいた桜の並木の落ち葉が目にはいった。 ああ、いい色に変わってきたな…と思い、周囲の落ち葉をみていると、生垣の上にきれいに、丁寧に並べられている落ち…

切実な理解

たとえば、九州新幹線…。 開業のときに流された電通制作のCMは大反響を呼んだ。路線に生活する人々が新幹線に向って、いろいろな工夫とキャッチに意匠をこらして、歓迎の手をふる。 CMのために撮影されたのだが、実際に地域の人々が新幹線開業への期待と…

出会い

10代は、通らない意見や考えにいら立ち、大人たちの経験主義や体験主義の壁に、心の奥で怒りをたぎらせていた。 だから、10代のひとつの夢は、早く、若造と思われない、30代になることだった。そうすれば、自分の考えや意見が大人社会の中でも受け入れられる…

見守り

被災や紛争被害への関心、意識というのは、残念ながら、時間と共に薄れる。 また、国連NGOの団体や海外での支援活動をやっている方たちと情報交換していても、よく出る話だが、支援事業を展開する立場の人々の中にも、いかにうまく被災地域や紛争地とコン…

軽やかで美しい

思いが通らない。思いがつながらない…。 尾崎ではないか、15の春からその連続が私の人生だ。 いや。私だけでなく、思いを持つ人、思いの深い人、たどり着きたい夢や手にしたい未来、あるいは人々が手にすべき未来があって、それを求め続けている人はみなそう…