秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

The Freedom Writers Diary

たとえば、人生には明日への希望をなしくしてまう出来事や生活がある。 突然の不慮の事件、事故、災害によって身近で大切な人や生きもののいのちが奪われてしまうということもあるだろう。 特別な豊かさを求めるわけでもなく、つつましやかで、堅実で、しか…

気のせいではない。

昨夜は酒豪編集者Rと久々に会う。オレの本の編集担当者を買ってくれて以来、奴は、オレにとって、どこか姐御肌のマネージャーっぽいところがある。 いまは自社の出版事業で全国を飛び回り、ボスもいるので自由に時間が使えるわけではない。以前に比べたら、…

ただただ…感謝

東映から頼まれていたコンペ企画の提出が終わり、たまっていたMOVEの作業を順番に片付ける。 出店団体や市民参加団体の状況確認もあれば、それを受けて作成作業に入らなくてはいけない、告知用のフライヤーやポスターの制作作業が待っている。合わせて、…

見果てぬ夢

人というのは、いまという一瞬の結果で、それがよくないものだと、これからもずっとよくないのではないか…と不安になり、落胆したりする。 一瞬がいいと、それがずっと続くものだと思い込みたくなる。思い込むから、またうまくいかなときに、深く動揺する。 …

それはそれで困ったものだ

いい仲になると女性にぞんざいになる男がいる。ぞんざいなまま、相手が望んでも結婚という次のステップにいかない男性もいる。また逆に、結婚した途端、豹変する女というのもいるし、子どもが生まれてからみるみる主権を主張するという女性もいる。 あるいは…

恋と使命感

人は整合性や一貫性、理由や根拠を求めたがる。何かを知る、確かめる…というとき、「なぜ?」「どうして?」を基本に置くからだ。 そして、その「なぜ?「どうして?」に妥当性のある答えがえられないと、人は不信や疑惑、疑念を抱き、知ること、確かめるこ…

本懐の遂げ方

どこかで時間をつくらなくては…そう思いながら、失念しているわけではないのだが、その時間が組めないということがよくある。 忙しくなると優先順位をつけてスケジュールをこなさなくてはいけないということもあるが、同時に、手順というのもある。同時にい…

より道の楽しさ

取り組まなくてはいけない…と思うものが歳とともに増えてしまうというのはどうしてなのだろう。 残りの時間が少なくなっているにもかかわらず、年々そうしたものが増えていっているような気がする。 劇団をやっていた頃や東宝にいた頃は、ただいい芝居をつく…

時代遅れの男

昨日は二日続けての銀座ランチw プランタン隣、東急ハンズの入ったビルの裏手に、1Fにバール風イタリアンレストランの入ったビルがある。 その8階のカジュアルイタリアンの店で高年男、二人孤立する。ドイツ料理やニュージーランド料理、スペイン料理の店…

前衛(フロント)

昨日は少し早めのランチミーティングを数寄屋橋のニュートーキョービアレストランで。MOVEのIT戦略事業の立ち上げについての確認と協賛関連の個別打ち合わせ。 午後、仲間と別れ、その足で港区役所へ。NPO法人代表で、港区議のKさんと福島・東北ま…

矛盾と不条理さ

福岡にいた少年期から思春期の頃、朝鮮半島はすぐそこ…という感覚があった。 朝鮮戦争の記憶がそう遠くない時代だったということもある。いまの福岡空港が板付基地と呼ばれ、対中国、対朝鮮半島のために、米軍や自衛隊の戦闘機や輸送機が駐留していたせいも…

不道徳教育講座を読み返してみるといい

以前、公式HPの中で、「美しい顔をした悪意」という評論を書いたことがある。 明確な基準のはっきりしない、正義や常識を盾に、社会から歪なもの、猥雑なもの、人間的なるもの、そぐわないものを排除し、自分たちの正義や常識に照らし、納得できる穢れのな…

ありがとうございます。

昨夜のNHKスペシャル。深く、胸を打つ内容のドキュメンタリーだった。「最後の笑顔ー復元納棺師が描いた東日本大震災」。 岩手県、宮城県を中心に震災直後、津波被害によってひどく傷ついたご遺体が多数収容されたことは報道で多くの人が知っているだろう…

やさしい記憶

山田太一の小説で「異人たちとの夏」というのがある。市川森一の脚本と大林宣彦監督作品として映画にもなった。初のオールハイビジョンの作品として話題にもなった。その後、椎名桔平主演で舞台にもなっている。 プッチーニの歌劇「ジャン二・スキッキ」の中…

品格と品位

人の死の現実というものを遠ざけた社会…それがいまという時代のひとつの大きな表象だ。 戦争の記憶が風化するように、人の死が家から病院へと隔離されていくように、あるいは、事故や被災の生々しい亡骸や内戦やテロによって奪われたいのちの遺体の現実が報…

2009年の予言

民主党が政権をとったとき、長い付き合いのある、いまテレビで人気の尾木ママの自宅兼事務所へお邪魔した。うちの自主作品の教育物の中で、いじめについてのコメントをもらうためだった。 いつもの調子で、あうんの呼吸で欲しいコメントをもらい、撮影が終わ…

教養と素養

教養と素養、いわゆるインテリジェンスというものは、他流試合によってこそ磨かれる。 親や学校、人との出会いなど、成育過程の中ではぐくまれるしかない教養や素養は、その成育過程でえられた範囲でとどまっている限り、閉鎖的で、独善的であり、個人的なも…

15歳の志願兵

偶然出会う人、出来事…それは当然ながら… 偶然見るテレビのドキュメンタリーやドラマ、あるいはリバイバル映画の放映…。若い頃から偶然ではない…と直感している。そういう偶然がなければ、オレは演劇の世界にも、映画の世界にも足を踏み入れていない。あるい…

それが一番きく

平成2年2月6日に秀嶋事務所を開設し、平成8年1月8日に法人化。それと同時に、広尾から南青山に事務所を移転。以来、乃木坂の駅そばを二度移転。電話番号も変わらなければ、郵便番号も変わらず、乃木坂に16年。創業してから22年。瞬く間に過ぎた…。 昨日は朝…

ギリギリのパス

たとえば、ラグビー パスをつないで相手のディフェンスを突破しようとするとき、サッカーなどと違い、大方の予測とギリギリのところでボールをつなぐ…ということをやる。指先にふれた瞬間、ボールをたぐりよせるようなとこでつないでいくと、ディフェンスす…

思いを聴き、思いを伝える

語る人によって、物事の伝わり方が違ってしまう…ということはよくある。同じ内容の話をしていても、発言する人の人柄によって、その受け止め方が大きく変わるといってもいい。 が、しかし。こういうことをいうと、また、小賢しい輩は、「そりゃ、そうだ。プ…

問えばいい

世の中に起きるいろいろな問題…それを議論するとき、多くの人は、当然ながら、起きている問題そのものについて議論する。問題のカテゴリーの枠内で議論する。 確かに、眼の前に提出された現実の事象について語り合わなければ、それをどうするかの見通しや方…

モチベーション

上意下達の方や動きやすい、やりやすい…という人たちがいる。多少、上が理不尽で強圧的であっても、こうすべきと指示すべきだし、指示された方が物事は動く…という人たちだ。 一方で、内発的、自発的なモチベーションを高められるやり方の方が仕事にやりがい…

動き始めている

午前中はエアコンを使ってない。が、しかし。うちのアジトは朝、燦々と光が入る。ので、午前5時半を過ぎると超暑い。が、風を頼りにしっかり汗をかくようにしている。ランチタイムにシャワーを浴びて、午後の戦闘開始! 今日は午後から「福島まごころフェア…

あの角の向こう

劇作家別役実のそう多くないテレビドラマの作品で「あの角の向こう」というのがあった。もう40年近く前の作品だ。主演は名優、故西村晃。 うだつの上がらないサラリーマンがやっとローンで手に入れた家。しかし、リストラに遭い、それを家族にも告げることが…

具体的ないま

たとえば、映画の監督や舞台の演出をやる場合… オレが演劇を始めた15歳の頃、脚本分析だの、演出意図などといった台本や演技プランについて、丁々発止で意見を言い合い、どういう芝居で「なければならい」のか。どういう演出で「あるべきなのか」といったこ…