2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧
テレビや新聞の報道を見て、ああでもない、こうでもないと政治や経済、あるいは文化、事件について、私たちは意見をいうことができる。 場合によって、報道そのもののあり方や政治、経済、事件そのもののあり方に批判や批評をすることもできる。 それができ…
人が心にかかえている重荷。それを人は安易に言葉にもしなければ、態度に表したりはしない。 いい子であろうとしてきた人はなおのこと、そうだ。弱音や弱さを吐き出してしまうといこうことは、だれかに救いを求めることにつながる。たとえば、親であれ、年長…
昨日、道路をふさぐ〇〇ウォークの中高年の民度の低さを書いた。今日は同じ道で、こんな母子の会話を聞いた。 青山霊園の片道歩道は、今日は、桜見物の人たちと、なにか都合があったのだろう…お彼岸に来られなかった人たちの墓参りでにぎわっていた。 道は行…
『日本の面影』を著した小泉八雲。晩年の口癖は、庭の桜のように人知れず散りゆくことだった。 自分が亡くなっても、大仰に葬送のためのなにかはやらなくていい。もし、自分の死を知らない旧知のだれかが尋ねてきたら、「ああ、あれは、先日他界しました…」…
昨夜は、K大出身の歳下の友人が会員になっている東京三田倶楽部で、日野皓正のライブを聴いてきた。 今月に入ってから、立て続けに、行政の委託事業の提案書の作成をやっていて、福島県へ提案していた事業が最終審査通過したと連絡を受けた日が、復興庁への…
「風に立つライオン」(企画・主演大沢たかお・監督三池崇史)が好評らしい。 こうした邦画は、積極的に観たいと思わない。だが、予告を観たときから、この作品は観ておこうと決めていた。 医療における紛争地域での海外支援を題材にしたものだが、実話に基…
物事の依頼や頼みを引き受けるというのに、躊躇はある。だが、基本的には、なにかの理由があって、そうしたものと出会っている。 もちろん。引き受けることができることなのか、できないことなのか。判断がいる。それは、基本、自分の力が引き受けられるか、…
当時者のひとりである。いまほど、その意識が薄らいでいる時代はこれまでなかった。そう思うのは私だけだろうか。 福島の原発事故はもとより、その後の放射能汚染対策、遅々として進まない汚染廃土処理の問題、あるいは、沖縄の辺野古基地問題、ひいては、戦…
家族関係の中でのボタンの掛け違い。今日、江戸川のあるお宅にお邪魔して、そんな話を聞いてきた。 だが、多くの家庭が、多かれ少なかれ、どこかにボタンの掛け違いがあり、そこから生まれる、いろいろな問題をひきずっている。 家族の歴史が長くなればなる…
数学・宇宙物理学に関する洋画が同時に公開されている。 ひとつは、The Theory of Everything 邦題「博士と彼女のセオリー」。もう一本がThe Imitation Game邦題「イミテーションゲーム」。 後者はまだ観ていないが、第二次世界大戦中ドイツの解読不能といわ…
かつて、社会学者の宮台氏とこんな話をしたことがある。 コンビニや自販機で売られているコミックポルノや写真。暴力シーンのあるアクションコミック。いわゆる悪書と一般にいわれるものだが、これを東京都条例で禁止にしようという動きがあった。 そもそも…
明日で震災から4年…。私には10年にも思えるほど、濃い4年だった。同時に、震災直後、福島県内や石巻を訪ねたのが、つい昨日のことのようにも思える。 なにかの目標を持ち、ひたむきに情熱を傾ける。そうした時間は濃密であるがゆえに、濃く、振り返ると長く…
私は、独立して事務所を開設してすぐ、しばらく、地域コンサルの仕事をしていた。 当然ながら、コンサルタントという言葉は怪しさが漂う。私もそう思っていた。ところが、JICC(現、宝島社)の局長が、ひでちゃん。向いてるよ。と、経験もないのに、放り込ま…
3.11に合わせて、いろいろな催しが行われている。私の作品をノミネートしていただいた江古田映画祭福島を忘れないもそのひとつだ。千代田区のアートスペースでも被災地を舞台にした国内外の作品が上映されてる。 震災当時、私は映画制作とはまったく無関係に…
大人は、自分が子どもだった頃の振り返りたくない記憶、自分が思春期に受けた傷の体験…。それらをいつか忘れている。 いや。正確には忘れるために、心の闇や格納箱の奥深くにしまいこんでいる。そして、やがて、それらは、なかったものにしていく。 あるいは…
社会問題や政治経済の問題、あるいは紛争や戦争、犯罪や事件…。それをどう見るか、どう読み解くか。解けないまでも、そこから未来の教訓やヒントをどう掬いとるか。 重要なのは、そこだ。 だが、現実には、じつにバイアスのかかった視点や視座、あるいは、こ…
地域にも、家庭にもよるが、55歳以上の世代しかわからないかもしれない。 時代劇や戦前までのドラマを注意して観てもらうとわかるが、戦前まで、私たちの食卓は箱膳だった。 ひとりひとり別の膳で、膳の下には、箸、お椀が収納できるスペースがある。映画「…