秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

復興という言葉がいけない

かつて、自治体が箱物といわれる施設建設やインフラ整備に予算を費やした時期がある。この国の政治家や官僚、行政マンたちは、何事か「やったぞ」という目に見える形にこだわりがちだ。 予算のしくみも実体の見えるものではないと振り分けされない。ハードで…

安心したまえ

船や飛行機の免許をとったことのある人は知っているだろうが、航空術・航海術に六分儀は欠かせない。 太陽の位置と水平線の位置から、自分がいま地球上のどの緯度にいるかを割り出す道具だ。いまやGPSが当たり前の時代に、そんなものを学ぶ必要なんてない…

道具は使うもの

子どもの頃、世の中に出ている人というのは、おしなべて素晴らしい人たちに違いないと思っていた。 まだ、世の中の基準が明確で、大人たちの中にも、結果、社会にも範となる人材がいたし、それを支える環境もあったからだ。 だから、マスコミが流す情報も、…

会津ファン福島ファン

現在のMOVEメンバーでじかに聞いた人や記憶している人は少ない。 震災後まもなく、福島、とりわけ、いわきに重点を置いて活動をスタートした頃から、オレは次は会津だ…と言い続けていた。 いわきの海岸線の被災が強い印象を残した同じころ、双葉町や大熊…

自由さ

何か新しいコトを始める…というとき、すでに新しいことにかかわっている人の力がいる。 ところが、新しいことにかかわりあっている人たちの中に、新しいことをやる上でのすでにできあがってしまっている常識がある。あるいは手順といってもいいものがある。 …

オペレーションを変えよ

人は物事が先に進まない、動かない…ということにいら立ちを覚える。かといって、事を進めるのに、事前の相談や打ち合わせ、下話、いわゆる下打診といったものがないと、これもまた、苛立ちを覚える。 動かそうとしているが、根回しに手間ひまをかけていると…

まだ、ミッションがある

痛みをひきうける…。悲しみをひきうける…。 いろいろな人の いまを生きる人の いまを生きられない人の かつてのいまを生きた人の思いをひきうける… いろいろな人の いまの願いを いろいろな人の これからの夢を いろいろな人の これからの生き方を なにがし…

小さいけれど、大きな一歩

今朝から会津ツアーの段取り作業の最終詰めで、いわき、埼玉のバス会社、会津、そして参加者のみなさんへの連絡作業に追われる。気づけば、夕刻過ぎ。 映画の制作がぶつからなければ、かなり事前に余裕をもって、ツアーやセミナーの段取りができた。だが、今…

自分の物差し

人の品性や品格というのは、一朝一夕では磨かれない。おおもとにある素養の質というものも重要で、幼少年期の親の教育が一番大きい。 豊かな家に育つとか、学歴や社会的な地位のある親に育てられればいいのではなく、世間を見る眼、人とつながる作法、人を知…

まずは人から。すべては人から。

押せ押せになっていた、会津バスツアーと会津での「地域新生ITセミナー」の詳細な概要をまとめ、午後いちで東京駅へ。 京都で開催されていた福島県と京都府の「八重の桜」連携イベントが終わり、東京に打ち合わせにこられていた、会津地域連携センターのI…

墓でわかる

昨日に続き、今朝も青山霊園を抜けて、外苑イチョウ並木から外苑軟式野球場と絵画館の外周でウォーキングと筋トレ。というと、昨日のブログを読んだ人は、あ、また、あの女優さんに会いたくて…と思うだろう。 いつも決まった時間にマンションを出るわけでは…

夜明けは近い

昨夜はふと古い友人たちの集まりに誘われていたことを忘れてしまうほど、疲れていた。場所が乃木坂界隈だったから、なんとか佳境に参加。だが、1時間半ほどもいると疲れですっかり酔いがまわってしまい、席を濁してしまった。すまぬ。 だが、ほろ酔いで寝た…

ラグビーの試合

息つくまもなく…という日が続いている。だが、疲れはあっても心がへたることはない。 以前も紹介したことがあるが、ラグビーの試合。ボール占有率が高く、仕掛ける側にまわっているとき、運動量が多くても選手は疲れない。ところが、仕掛けられる側は、運動…

会津への贖い

4月5日実施の決まった、会津若松市での「地域新生ITセミナー 地域の主役になろう!」 眼目はセミナーで、Smart City MOVEという、福島のえこひいきネットワークの紹介、説明と参加募集。それだけでは来ていただく方に申し訳ないので、ソーシャルネットワー…

強い手ごたえ

福島を題材にした作品「誇り」のオフライン編集(下編集)がいま終わった。 オレのオフラインはそのまま音付にもっていけるほど精度が高い。映像の世界に入ってすぐ、原価意識の厳しい経営者のもとで制作をやらされたときの教訓がそうさせた。 本編集(オン…

あだにならないようにしよう

オレがエースっ…と呼んでいる、うちのOAの担当営業マンのKくんが、オレの注文に応えて、不慣れな映像機器のローンとOAの再々リースの提案をいさんで持ってきた。 Kくんには悪いが、いまうちにとって最優先は映像機器。リースが期限を迎え、年間契約で…

テレビは大事な話をしなくなった

一昨日、昨日はNHKの地上波でも、BSでも、さらには民放でも特番を組んで被災地の取材番組や生放送を流していた。 その多くは、あのときのあの記憶をたどるものであったり、進捗の見えない復旧や復興の現状を語るものだった。あるいは、いろいろな傷をか…

日常を問うこと

不思議なものだ… ショートフィルムの作品で行ったいわきロケ。じつは、一足早く慰霊に伺う気持ちだった。撮影後の編集作業もあり、MOVEのSNSネットワーク事業の関連するセミナーの資料づくりや会津との連絡業務で今年の慰霊祭には顔を出せないとわかって…

出会いと感謝

人と人が出会う。そこには、それを介在するだれかがいたり、出会いを演出する何かがあったりする。 だが、出会った人と人というのは、その介在しただれかやめぐり逢いを演出した何事かを往々にして忘れてしまう。 出会った人同士の波長が合えば合うほど、親…

いつまで背中をみせれば

年明けからずっと慌ただしい時間が過ぎている。その慌ただしさの中で、年度末ということもあって、いろいろな変化も身近に起きていた。 だが、今回のいろいろは単に年度末というだけではない、団塊世代やオレたち50代末の世代が社会の一線から遠ざかる転換点…

苦難は当然のこと

ショートムービー「誇り」(福島を題材にした社会教育映画)と毎年制作しているいじめ対策教育作品の撮影が昨日で終了。 ロケの手配に、東映でのオーディション、香盤表の作成、助監督・制作進行への撮影段取りの指示、スタッフ会議と続き、クランクインの準…

どこにも笑顔があった

26日夜から、MOVEの仲間でもあり、協働団体のいわきビジネス復興協議会、㈱いわき福島復興オフィスのIさんといわき、会津を回った。 車両を出してもらい、運転からなにからすっかりIさんにはお世話になった。 その代りというわけではないが、支援団体…