秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

タイムリミット

ぼくらの多くは、期限や期日を決めるのが好きだ。 仕事では当然だし、チームや集団でなにか目標をもって事に当たるとき、期限や期日は、最初に考えなければいけなことだろう。 そうでなければ、片づけなくてはいけない仕事が先送りになったり、その仕事や作…

負と正と×0

ぼくらはいつからか、負の要因や負の情報、負の意見といった、マイナスイメージをとても嫌うようになった。 ぼくは、この数年そう感じてる。とくに震災後、それが強くなっているように思う。 負の反対語は、正。なんだか、それだけ見ると、負はまずい感じが…

プレゼン

人前で、なにかを語る。意見を述べる。人に提言する。 ぼくらのいまは、プレゼンというものが当たり前になってきている。 特定のだれかではなく、不特定多数のだれかに、何かを伝える。伝えないまでも、いまここに、これがあるということを強く他者に印象づ…

いいのかい、それで?

自由ってなんだろう。ぼくは子どもの頃から、そればかりを考え続けてきたような気がする。 もちろん。子どものときに、法制度や社会制度と照らしてそれを考えていたわけではない。 でもね。自分が自分であることを生きたい。自分が自分であるためにこうあり…

手紙

きみは最近、手紙を書いたことがあるかい? SNSやメールがあるおかげで、ぼくらは、多くの用件を片づけるのに、直接会ったり、手紙を書く手間や時間をつくらなくてよくなった。ぼくらの仕事や生活は物凄い時短になったのさ。 それは、かつて、三種の神器…

豆腐の真ん中

谷根千って言葉を知ってるかい? 下町の人なら、すぐにわかるけど、谷中、根津、千駄木界隈を総称して、そう呼ぶんだよ。いまでは、海外からのバックパッカーから大人気の東京なのさ。 欧米を中心とした海外の旅行者が利用する、情報サイトやガイドブックに…

文体を変えてみた

グローバリズムなんてものをぼくが信じていないどころか、真向から否定しているとは、みんな知ってるだろう。 多様性を否定して、国際基準だの、世界のスタンダードなどといった、だれが決めたかわらかない勝手な基準に、一律に、平準化しようする。そして、…

モデルの不在

芝居は真似るから始まる。 世阿弥の「花伝書」に、物真似条々という言葉があるように、形を真似ることは芝居の学びの初歩にある人間にとって、決して恥ずかしいことでも、工夫のないことでもない。 逆に、それがない人は、基本を身につける場と機会を失って…

待つ

待つことは難しい。待つことはすべてを人にゆだねることだからだ。 私は生来、待つことが苦手な方だった。待つなら、自分から動く。それが物事を進める上で、一番いいことだと思っていた時期もある。 だが、物事がうまくいかない、行き詰るときというのは、…

あのとき、あれから、これから

最初に目にしたのは、ほぼ人のいない、崩壊した町の風景だ。 夕刻の迫る海には、虹がかかっていた。その虹に白い灯台がまるで何事もなかったかのように、じっと佇んでいる…。 津波に襲われた中学校の壁面には、県大会出場の垂れ幕がかかったままになっている…

涙が心に溜まっていく

明日で震災から5年…。 それは、私にとって、地方や地域のあり方、社会のあり方、国のこれから、世界のありかたを人の姿から考え、学び、行動し、そして、また考え、行動する5年だった。 それまで学んだ知識や経験で生かせるものを総動員する5年だった。 それ…