秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

宇宙がオレを呼んでるぜ

この時期になると、ふと脳の隅をボートや馬がよぎるw 馬を始めたのは33歳くらいのときだ。船の小型一級船舶免許をとったのは45歳のときだった。30歳までまずしい演劇人だったから、乗馬も船もやりたいとは思っても遠い話だった。 人が何かいままでの生活に…

創造のダイナミックス

劇団をやっていた20代の頃、ユング派のイギリスの精神科医アンソニー・ストーの『創造のダイナミック』(晶文社刊)という本を読んだ。それはいまも相模原の家の書庫にある。 芸術やその創造者であるクリエーターの内面の姿を的確に分析した最初の書籍といっ…

役を育てるつつましさ

どうだろう…と思ってみた昨夜のテレビ。このところドラマなんぞほとんど見ないのだが…。テレ朝にしては珍しく、『Wの悲劇』よいではないか。 エラリー・クィーンの推理小説シリーズ「X」「Y」「Z」の悲劇のオマージュとして、夏樹静子が書いた小説が原作。だ…

無駄な存在証明

たえとば、「監督です」という紹介のされ方をし、映画や映像関係の人間たちの輪の中にいると、当然ながら、この人は映画の監督なのだ…という理解のされ方しかしない。テレビの世界では、おおよそ、ディレクターや演出という言い方しかしないからだ。 たとえ…

オレの息子はできた、いい男だ

もうじき5月の連休。いつもながら、連休とは縁がない。 いま就活をやっている息子が小学生の頃、なんとか一日くらいはと思い、箱根に家族を連れていったが、一泊した翌日、芦ノ湖で仕事の連絡が入り、ひとり、東京に打ち合わせに戻る…といったことが普通だっ…

アノミーからの脱却

現実生活の中で、いろいろなつながりが希薄になり、人々が満足する幸せ度数が多様になれば、これまであった、家庭や企業、組織、地域の枠組みが緩くなるのは当然のことだ。 たとえば、高度成長期に、家庭にテレビが入る…ということが家族共有の生活目標であ…

人を切るときは、自分も腹を切れ

東京都が尖閣諸島を都の金=都民の税金で買い取るという話題は、いろいろと意見もあり、また、簡単に解説できない複雑な問題もはらんでいるので、あえて、いままで賛否については、ここで深くふれることはしなかった。 しかし、制度やしくみからいって、政府…

静かに肩を並べて

来月11日のいわき産業創造館でのITセミナーの打ち合わせに、東京での大手百貨店との打ち合わせの合間を縫って、山形県鶴岡市でオンラインショッピングをやっているSさんが来訪してくれた。 先々週の爆弾低気圧。東京にはほとんど情報が流れていないが、庄内…

遠野の白木蓮

この間、いわきで、山間部の遠野に向う途中だった。 湯本では7分咲にはなっていたのに、遠野ではまだ、桜はほころびはじめたばかり。わずか車で30分程度のところなのに地熱のある温泉地とわずかな標高差でこれだけ違うのか…と頭の隅で思いながら走ってい…

だれが責任とってくれんの?

2週間ほど前、ずいぶんあってない古い友人から電話をもらった。「原発事故地域の除染をやらないか…」 外車のディラーをやっているが、このところの不景気で内職をあれこれやっている。もともとヤンキー上り。ボランティアや社会貢献とは縁のないやつだ。最初…

相対化すること 開くこと

地域といってもひとくくりではない。 ひとつの市町村の中でも、恵まれた環境にいる人もいれば、やや恵まれた環境の人もおり、そして、厳しい環境の中に生きる人もいる。 それと同じように、恵まれた環境にいて、それを恵まれていると感謝している人もいれば…

涙は心の奥深くに佇んでいる

一昨日、いわき市で海鮮関連の会社を経営し、ふくしま海援隊の代表でもあるOさん、福島民報のKさんと飲んでいたときだった。初めて、お二人の涙を見た。 お二人には、昨年の9月に、「大いわき祭」を実施する直前に弁護士のSさんの紹介で面識を持たせてもら…

ムハッ、ムハッ、ムハッ!

昨夜2時過ぎまで資料作成。朝5時に起きて、いつも通り掃除をしてから上野へ向かう。今回は久々ノートPCを同伴。 いわき駅につくと、タレントのSさんを迎えにきていた海鮮卸のO社長とばったり。どうやら、同じ列車だったらしい。今日は土浦でマラソン大会があ…

第二ラウンドのゴングが鳴る

人というのは、わかりやすい。人にもよるのだろうが、近しい中になれば、政治や宗教、思想、信条、言語、民族、歴史の違いがあっても、仲良くなれる。 いやいや、オレは政治や宗教、思想、信条、あるいは信念の違う奴とは仲良くなんかなれない…という人もい…

ノーデジタル世代

オレたちの世代前後は、ワープロに始まり、パソコン、携帯というIT端末がこの世に登場してきた時代に仕事の渦中にいた。いわゆる、ノーデジタル世代。生れながら、あるいは幼少の頃からIT環境に包まれて生きてきた世代ではない。 いま息子が就活中だが、その…

日本の面影

この前の日曜日、NHKで震災シリーズの第一回となるドキュメント番組を放送していた。NHKドキュメントで放送されているのを見逃していたのかもしれない。 ドキュメントのアンカーをつとめていたのは、渡辺謙。一部報道で知られているが、気仙沼など被災地へ支…

僕の生きる道

だいぶ前のテレビドラマで、「僕の生きる道」というのがあった。いまでは、押しも押されぬ脚本家橋部敦子の出世作。いまリバイバル放映されている続編の「僕と彼女と彼女の生きる道」も高い評価を受けた。その前哨戦は「スターの恋」。最近では「フリーター…

歪さの堂々巡り

東京は満開の時期がこの週初め…あちこちでプライベートに、仲間と、そして会社で花見を楽しむ人たちの姿がある。 昨年の今頃は、本当に日本中が大変だった。しかし、それは大変さの始まりの始まりに過ぎなかった。震災によって、いろいろな歪さが生まれた。…

正夢

福島のために自分にできること…そして、そのために集まってくれた仲間と共に取り組めること…ひとりひとりのぼく、そして私にできること… そう思って、訪れたいわきで、全国のマスコミにはそのとき、少しも伝えられていなかった被災の現実を知った。アポイン…

あなたたちが見ているのは、どこの世界なのだ

人々の意志や納得の上にこそ、政治はなくてはならない。つまり、国民的合意のもとに政治は成り立つのだ。 もちろん、学習し、課題を示し、解決案を提示し、そのための方針や目標を示し、それを達成したとき、明日への夢や希望が今日の現実となるように、人々…

Cash Mob

昨夕のTBSのニュースで、Twitter・ FBといったSNSで知り合った仲間が20人以上集り、ある日、地域の閑古鳥の鳴く商店に結集し、買い物をしていく…という運動を伝えていた。いろいろだが、基本20ドルの買い物をすることがルールになっている。Cash …

次第に明らかになっていく

NPO法人化後、最初の取り組みとなる「地域新生のためのIT活用セミナー」の開催内容と日程がやっとまとまった。 連休明けの5月11日金曜日の午後2時から午後5時半まで、Social Net Project MOVEのメンバーを講師に、いわき市駅前にある、いわき産業…

そんなこともわかってねぇで政治やってんじゃねぇよ

生活保護世帯の受給金額を10%カットする…それを次の衆議院議員選挙のマニフェストの目玉にすると自民党が言い出した。橋本氏率いる維新の会もこれには賛成している。 理由…自立・自助がまずあって、それから公助。ゆえに、生活保護を受給することで働く意欲…

一粒の麦

昨夜、NHKが、東浩紀と梅原猛の対談を放送していた。東浩紀は、哲学者の視点から鋭くいま現在の人心や国・世界の姿を的確にとらえることではダントツの学者だろう。 その東が、震災の現実に直面し、政治的、制度的、哲学的に新しい理念や志向を必要として…

高齢者の力

これも何かのサイファなのか… 徳島県の限界集落や過疎対策に資料を読み、地域新生の鍵になり、かつ、MOVEが目指す地域間連合のヒントをいろいろえていたら…FNNグループが徳島県の光ケーブル網整備の取り組みと限界集落のひとつ、神山町での古民家を活…