秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

すり替え

自己責任という言葉が広く使われるようになったのは、小泉政権以後だ。だが、実際には、高度成長期の終わり、消費社会が到来した頃から自己責任論は叫ばれていた。 戦後から高度成長期の中盤まで、私たちの生活は一部の人間を除き、ほぼ同じように貧しく、同…

目覚めなさい

つながりを持てない人、つながりをつくれない人、つながりそのものから撤退する人… ネットワーク社会といわれながら、現実には、つながりとは遠く、安心していられる自分の居場所、居所といったものを持たない人は増えている。 ひとつには、裾野が広がってい…

血栓

昨日は、ある集いのあと、グッチ裕三さんが経営する「うまいぞう」でいい時間を過ごさせてもらった。3.11東日本大震災を忘れないのイベント案内もさせてもらった。 集まったのは、私の事務所近くで古くからお茶の販売をやっている家の方。お茶屋さんをやって…

夢多き、少年たち

心に願うこと、思うことがあると、それがきちんとした現状分析と行動、そして、行動原理といってもいい理念を持てば、それを叶える人や出来事との出会いが必ずある。 私は思春期を過ぎ、青年期に差し掛かる頃からそう思ってきたし、現実に、そうした体験を経…

空想の世界

改めていうことではないが、身近に迫る危機がない限り、この国はなにひとつ自らの意志と決意で国のあり様を変えようとはしない。 しかも、身近に迫る危機への予測、予感、つまりは状況分析ではなく、具体的に、視覚的、体感として、それが出現しない限り、実…

挑戦の姿

福島にとって、いま一番必要なことは何なのだろう…。そして、福島の5年先、10年先、50年先のために、何が求められているのだろう…。 私は、震災直後からずっとそれを考え続け、いまも考え続けている。 そして、そのとき、そのとき、出会った人の言葉や面差し…

確かな力

時間が経過しないとわからないことというのが人にはある。経験と学習にも時間がいる。そして、それを知恵としてくのにも時間がかかる。 だが、経過してわかること、経験と学習、そして、そこから知恵を導き出す力は、そのとき出会った人、そのとき示された事…

私は被害者

いじめの作品を10年以上、つくってきて、意図して作品に中に盛り込み続けていることがある。 いじめを日常化してしまう大きな要因に、加害者がだれもいないことだ。不思議に思う人も多いだろう。要はこういうことだ。 いじめに直接関与している者。それは言…

そこにかかっている

今日、よみうりホールで開催された東日本大震災復興フォーラム。基調講演と村尾キャスターがアンカーを勤めるシンポジウムとの二部構成だった。 多くを期待はしていなかったが、明らかに、地域広域行政を含め、4年が経過する中で、なにに目を向け、なにを目…

チューニング

私はテレビというものが家にもたらさせる風景の中で、幼少期を生きた世代の最後だ。その前はラジオが団欒やながら勉強、ながら仕事の主役だった。 私より上の団塊世代や少し下の世代が思春期から青春期、深夜放送に夢中になれたのは、おそらく、幼少年期にラ…

物真似と猿真似

映画でも、演劇でも、音楽でも、美術でも、舞踊、パフォーマンスでも。 私が心惹かれるのは、グローバルスタンダードではない。金太郎飴のようにロンドンやブローウエィ、ハリウッドの物真似の作品ではなく、自分たちが寄って立つ空間、自分たちが育んできた…

それしかない

それぞれの業種の先端企業は、叡智をふりしぼり、そして、持てる力をフル稼働させて、次の時代に必要とされるテクノロジーを艱難辛苦、開発している。 中小でも、大企業ではできない分野、収益率など対費用効果を考えて、二の足を踏む分野に果敢に挑戦してい…

ただの民の誇りと意地

だれでもそうだろうが… 私は少年時代から、そして、さらに年齢を重ねるほどに、勢いのいいこと、調子のいいことをいう人、直情的な人の言葉や行動は差し引いて受けとめるようにしている。 そうした人の言葉はほぼ口先だけであり、行動は大方豹変する。 平時…

未明の運転手さん

未明の時間、夕刻からの積雪を心配して、事前予約ができなかったので、道路でタクシーを拾った。 予報に反して、夕刻以後からいままで、帰路に難渋するほどの雪はなかったが、やむことのない雪で、自転車を走らせなかったことは正解だった。 その個人タクシ…

目には目を

自らの心の傷と痛みを止める、あるいは和らぐために人がとる行動はいくつかある。 だが、その中でも、他者を巻き込み、他者を犠牲にするという行為で、自らの心の傷をさらし、痛みを世間の人々に伝えるという情動がある。 その根源にあるのは、傷を与えた他…

正義と信念

福島をやっていて、私が一番、福島に感謝していることがある。 自分の中に沸いてくる、いろいろな直情的な思い。それと出会い、それを切り替えざるえない現実とも伴走し、結果、自分の精神的未熟さとひとり相撲のようにぶつかり、だが、それを越えたとき、心…

憎悪の固さと強さ

予測した最悪の事態となった。これは終わりではない。始まりに過ぎない。 安倍総理がエジプト・カイロでイスラム国との対決姿勢を明確にした演説を行い、翌日、トルコや他のイスラム圏のアラブ国家ではなく、中東問題の元凶であるイスラエルへの支援拠出金を…