秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

進むべき航路

身近にある、慣れ親しんだものが終わる、あるいは変わっていくのは寂しいものだ。 だが、寂しいからといって、それを持続させるための努力や協力、サポートができていたのか。あるいは、持続させるために、なにかをしたのか。そう問われて、そうだと答えられ…

私たち市民だ

いま、日本の国土の50%強の地域が国の総人口の10%の定住者しかいない。 つまり、俗にいわれる過疎地であり、そのいくつかは限界集落となっているということだ。裏返せば、大都市とその周辺に人口が密集し、この国が歪な人口分布になっていることを示してい…

それより大切なこと

岩手県滝沢市で起きた、AKB48の握手会での殺人未遂事件。犯人は、青森県十和田市の24歳のひきこもり傾向の強い男だったことがわかっている。 こうした無差別殺傷事件の犯人と同じように類型的で、社会適応や社会的コミュニケーション能力が低く、それゆえ…

人好き

ある人は私のことを人好きだという。 確かに、演劇にせよ、映画にせよ、イベントにせよ。人を集合し、コミニュケーションを持ち、アイコンタクトを含め、言葉にしなくても通じるなにかが共有できなければ、仕事はできない。まして、そのほとんどは人と人の思…

言葉の力 見えない力

人は自分の思いや感情をそのまま言葉にすることはなかなかできない。 だが、その言葉になかなかできないところに、じつは、人の真実や世の中のホントがあるのだ。 政治の言葉に説得力がなのも、映画やテレビ、演劇の言葉に力がないのも、言葉にできないとこ…

神の下ではすべての人は平等

数日前の報道だが、NBAのオーナーが黒人選手への差別発言で、NBAから永久追放された。 NBAのチームオーナーになるくらいだから、当然ながら大富豪だし、社会的には超アッパークラスの人間だ。富だけでなく、地位もあれば、権力もある。 だが、それ…

まじめに勉強しよう

建築や現代美術をやっている人以外で、荒川修作の名を知っている人は、50代以上の人が大半だろう。 だが、その独自の時間と空間の概念と建築に言語と身体を導入した斬新さは、いまでも哲学や建築学、美術造形の世界はもとより、それだけに終らない、あらゆる…

日常の白蟻たち

人を疲れさせるもの。それは重い仕事だろうか。人から、気力やがんばりを奪うもの。それは満たされない望みや成果、期待のためだろうか。 いや。そうではない。 人を疲れさせるものは、人の世の悲しさだ。人の世の不合理さや不条理さ、場合によっては理不尽…

勉強してください。

憲法解釈の変更についての議論を見聞きしていると、この国の人々の民度がよくわかる。 以前、アイロニーを込めて、この国に日本国憲法はもったいなさ過ぎると語った。まさに、そのもったいなさを感じさせる議論が生まれている。 財務大臣が「憲法を守ろうと…

評価と信頼

いいウワサ、あるいは、いい評価。それをえるためには、時間と努力がいる。だが、それが、悪いウワサ、あるいは、悪い評価に転じるのはあっという間だ。 信頼を得るには時間がかかるが、信頼を損なうのには時間はかからない。 また逆もいえる。いいウワサ、…

新しい次への道

世界に通用するというのはどういうことなのか。 この国の人々はそれをほぼすべて<経済ブランドにおいて>と解釈してきた。あるいは、<軍事力>においてと解釈してきた。 そして、戦後は、この経済と軍事の延長に日米安保条約が生まれ、原発が生まれた。そ…

演劇一色の夜

いわき市豊間小学校体育館を借りての上映会。地元の区長さんたち、協議会に協力いただいてのイベントで、地元主催のこうした形式がとれたことは本当に感謝にたえない。 また、いわき市教育委員会の後援をもらい、市長や学校長を始め、今年からスタートした子…

これでいいのか

演劇が、映画が、テレビが、つまらない。つまらないといいながら、つまらなくつくっている人たちと同じように、つまらない演劇、つまらない映画、つまらないテレビが溢れていく。 ある人は、いやそんなにつまらなくないというだろう。また、ある人は、いやい…

心地よい疲れ

いわき市及びその周辺に限らず、福島県でも著名ないわき市の海鮮・海産卸のおのざき。 社長のOさんとは、震災後の福島復興支援協働事業の最初に出会った。そして、私の考えに共感してもらい、かつ、私自身もOさんの願いや人柄に惹かれ、ともに、いわき、福島…

死語でしかない

変化の裏には、必ず、その変化を生み出している、なにかがある。場合によっては、圧力や駆け引き、取引が介在する。 世の中の変化、政治や経済の動向の移り変わり。そこには、報道されない、報道できないなにかの動きがあるのが相場だ。 これまで、なんでそ…

地域の復権

かつて社会学者と語り合ったことがある。 女子高生が体を売るという事案が問題になっていた頃だ。そこで互いに納得し合ったのは、簡単にいうと、身体に、「自分のもの」という実感が持てていないのではないか…ということだった。簡単にいえば、自分の身体と…

再生を支える誇り

意外なことに…。というのがじつは偽らない感覚だ。 いわき市で10日に開催することになった上映会もそうだが、すぐ翌日、東京の江古田駅近くのギャラリーで行われる上映会もそう。MOVEを応援・協働する会でお世話になっているHさんが上映会を企画してく…