秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

物語のはじまり

子どもの頃、青空に浮かぶ雲をみて、それが動物の姿や人の顔、姿に見えて、それを見続けることに、退屈もしなければ、飽きることもなかった… 天の川や月を仰ぎ、どんなに走っても、自分についてくる夜空の不思議に夢中になった… 子ども同士が集まると勝手に…

自分色 自然色

自分色に染めてしまいたい… 征服欲、支配欲、独占欲…大小の違いはあれ、ぼくらの心には、だれかを、なにかを自分の考えや嗜好と一致させたいという欲求がある。 場合によって、それが昂じると、一致させる、同調させるだけでなく、自分のそれとまったく同じ…

(^^♪やめられない 止まらない

♪やめられない、止まらない…。それは、カッパエビセンだけのことではない。 ぼくらの脳とからだは、やめられない、止まらないものだらけだ。 好きなことはずっとやっていたいし、好きな食べ物、好きな場所、ファッション、スポーツ、音楽、映画、美術、本…好…

底に落ちたポトリ

ある映画にこんなセリフがあった。「人が心に思うことはだれにも止められない…」。 確かに…。 それはよした方がいいとか、それはいいことじゃないだろう…とかいわれても、心のやわらい底にポトリと落ちた感情は、そこに落ちたと、気づいてしまうと、勝手に心…

オレはオレ 私は私

オレはオレだから…。私は私よ。人は、それをしばしば、生き方の流儀や作法と勘違いをする。 だが、やさしい見方をしてあげれば、人が他者ではなく、そう自分に強く軸足を起き、オレ、私を押し通そうとするのは、受け入れてくれよ…とか、いまの私をそのまま受…

誤った記憶の海

記憶…その屈折率を最初に分析したのはフロイトだ。記憶…その喪失をポエムにしたのはプルーストだ。記憶…そのでたらめさを射抜いたのはジョイス、ベケットだ。 ぼくらは経験、体験によってさまざまな学習をしている。学習を成立させているのは、記憶だ。じつ…

誇りある実現

ぼくらは、社会や世界の出来事に、事件に、いろいろな反応を示す。 憤りを感じる人、同情を抱く人、同調する人、悲しむ人、嘲笑する人、狭窄した考えで批評する人、他人事のように批評する人、狡猾に利用しようとする人…分析する人、解釈する人… そして、無…

いままた、広がっていくヘンな近代

明治期の文学界の動向というのは、日本近代を知る大きな手掛かりのひとつだ… 大学1年で履修した教養科目「文学」の最初の講義で、教授がそう語ったのをぼくはよく覚えている。 中高の国語や社会の授業で、多くの人が学んでいるのだが、日本近代文学の始まり…