秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

強欲

毎年のように…いや、数か月ごとに、さまざまな自然の驚異がこの国を襲っている。 正確にいえば、この国だけではなく、地球のいたるところで、自然の力が人々を襲い、あるいは、これまでと異なる変化の予兆が人々に動揺や不安を掻き立てている。 自然とのかか…

インテリジェンス

まちがっていることは、まちがっている。正しいことは、正しい。 そこには個人の物差しもあれば、そうではないものもあるだろう。だが、私は、いままでの人生で見聞きし、体験し、ふれあってきた人々の姿、自分の学びの中で得た知識や情報のすべてを動員して…

先生たちよ

人の痛みや言葉にできない苦しみというのは、それがだれにでもわかるわけではない。 なにげない表情のふとした谷間、言葉尻にある、どことない溜息…。笑顔のどこかにある頑なな部分…。それを見逃さず、かといって、あえて言葉にもせず、何事もないように、語…

一瞬の閃光

空しさに襲われたり、無力さを痛感したり、自分の能力の限界に苛まれたり… どんなに物事が自分の願い通りに進んでいても、何事か、自分が目指しているものが実現していても、そうした思いが深くなるというときがある。 私のような仕事は、そこにいる人の声を…

火宅の人

大切なものを大切にする。大事なものを大事にし、守り抜く…。その当たり前のことが、じつは簡単なようでとても難しい。 大切なもののありがたさや大事なもののかけがえのさを日々の暮らしの慌ただしさや煩雑さの中で、棚上げしたり、見失ったりするからだ。 …

がんばらなくてはいけない

福島は特別なのだ。それは、沖縄と違った意味で、また、同じく特別なのだ。 福島の人間は、だから、人一倍がんばらなくてはいけない。 ひとつには、情報にふりまされ、情報におぼれ、福島の産物や土地は汚れて、危険だという人が県内外にいるからだ。それど…

技術と知恵

かつて、NTTが推進したFネットというものがあった。現在のインターネットが普及する前のことだ。 私は、それを茅野市の観光協会に提案したことがある。茅野市内に入ると、コンビニでも、スーパーでも端末があり、それにアクセスすると瞬時にスキー場のリスト…

自立の姿

時代を変えるための努力。社会を変えるための努力。それをしない時代や社会は、弱い。 まるで、無菌室で育った子どものように脆弱で、神経質で、だから、免疫力が育たない…。 その分、自分一人が生きることが背一杯で、他者や周囲の悲惨に想像力が及ばない。…

自分の問題として

自分の問題として考える。そこには、いろいろな壁がある。 その象徴的な壁は、自分の問題とするための共有と共感。さらには、共同意識だ。 だが、言葉では簡単だが、人には人それぞれの生い立ちや経験、そして、いま現在の生活がある。そこでつくられる考え…

顔が見たい…

5日かかるところを3日でやる。4日かかるところを2日でやる。一度にいくつかの仕事をこなす…。 それを教えられたのは、10代の後半、バイトで務めたビヤガーデンだった。一度にいくつかの仕事を同時に片付ける。それができないと客を待たせてしまうぞ。それが…

多くを語らず

多くを語らない。あるいは、多くを語れない。そういうときが男にはある。そう教えられてきた。 男と女に違いがあるとは思わないが、私が生まれ育った九州、福岡では、男があれやこれや言い訳することはみっとみないといわれたし、正々堂々、議論するのはいい…

田舎暮らしの知恵

物事を理解する。物事を創造する。そこには、二つの道がある。 本来の特性、特徴、いわば、本質にこだわり、いかに本物であるかを生きる道。もうひとつは、本来の特性、特徴、本質をより生かすように、アレンジを加える方法。 物事を生きる道は大方、二つあ…

新しいことの前

企画書や脚本、提案書や団体資料、会議資料…私の仕事に文書制作はかかせない。 ワープロが登場し、やがて、PCの一太郎になり、そして、マイクロソフトの時代がきて、ワードが主流となった。悪筆の私は、自筆で原稿を書いていたころは、字が気に入らなくて、…

けじめのない、いま

今日、相馬の友人が毎年参加しているという高幡不動尊の新撰組まつりに顔を出してきた。 そこへ向かう京王線の電車の中でのことだ。 中年の女性に支えられて、杖をもった高齢者の女性の方が乗車してきた。すると、先に乗り込んだ中年の女性ふたりが、彼女の…

次の扉

委託事業の手続きが遅れに遅れて、最初の事業開始まで2か月を切ってしまった。 通常の応援学習バスツアーであれば、2か月以上前に諸般の段取りを終えて、募集活動に専念しなければならない時期。 だが、おそらく、初回事業はそうしたタイムレースを強いられ…

人こそ要

ふるさとの再生とか、活力の回復とかいうと、大方は、地域の物産や商品、観光が消費者に受け入れられることだと考えている。 まず、繁盛ありき。まず、金ありき。まず、経済ありき。 確かに、経済が潤えば、雇用の場や機会が増え、地域の商工業、生産者も生…

ありえない世界遺産

人は、組織や集団をつくり、運営し、コントロールする。そのために、制度やシステムを変更し、それをコントロールしやすくする。 これは、どのような組織、集団、集合においても同じだ。 だが、どこでも行われていることであるがゆえに、そこにどのような理…

簡潔な男のドラマ

ドラマの基本は、簡潔な構成。 サイコロジカルな作品やサスペンスなど、絵解き物、あるいは迷路へ視聴者や観客を迷い込ませる作品でも、構成や展開での技はあっても、その基本に簡潔さがないといい作品にはならない。 簡潔さは、観る人々に書きこむことので…

森と想像力

明治神宮の森が、人工的で、計画的な植林によってもたらされたものだと知っていた人はどのくらいいるのだろう。 昨夜のNHKスペシャル「明治神宮 不思議の森 100年の実験」。 大正期、1915年から5年の歳月を費やして人工的につくられた都市の中の自然林。当初…

人ごみと行列

人ごみや行列がきらいなのは、若い頃からのことだ。 そうなったのは、私たちの子ども時代、連休、祭日に遠出するという生活習慣がなかったこととも関係があるかもしれない。 車を持つ家は、少なかったし、連休や祭日の度に、遠隔地まで出かけられる経済的な…