秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2013-01-01から1年間の記事一覧

理想をみない社会

理想を語らない社会、理想を信じない社会… それは可能性を信じない社会であり、変化を生み出そうとしない社会だ。人を信じない社会だ。 理想の実現へ向かわない社会、手の届く現実にしか理想をみない社会… それは人々が現実の前に理想を放棄する道だ。互いの…

思い残し切符

昨夜Twitterに「明日に向かって走れ」と呟いた「吉田拓郎」 今年の年末は、身近にあった大切ないろいろなものがなくなっていく。 そのすべてが今年の晩夏には、私の生きる生活の場からなくなるのだろうと予感させるものだった。 11月には、常連風に通ってい…

学さんのこと

学さんへ 学さんと出会ったのは、2011年「大いわき祭」直前、当時、副理事長をやってくれていた小林隆さんの紹介でした。日商岩井の元上司と部下というつながりで、お二人のつながりを大切に思った私は、メンバーになってくれた学さんとは当初、それほど直接…

問いは孤独の中にある

年内の打ち合わせが終る。宿題は山ほどあるので、明後日のMOVE放送年内の配信が終わると、年末年始は、ありがたいことに事務所にひきこもりとなる。 外を飛び回り、人と会い、語り、何事かを実現するために行動する姿しかみていない人は、ひとり部屋にこ…

善は急げ

もっともやりたいことが後回しになる。後回しにせざるえない。というのが、私のほとんどだ。 といあえず、眼に入った現実を素通りすることができなように、いまこのとき、それを片付けなければならないものがあれば、それを確実に片付ける。 むろん。そうし…

人の縁というのは、待っていては広がらない。かといって、やみくもに、縁を求めて、人に会っていれば、そこに確かな縁が広がるわけでもない。 人の縁を最初に求めるのではなく、自分のやるべきこと、果たさなくてはいけない何事かの責務や使命を感じなくては…

ただひとつの道

ある仕事や取組みに向っているとき、夢にまでそれが出てくるということを経験した人は少なくないだろう。 その中の不安や心配が強いと、夢を見るどころか、眠れないという人もいるかもしれない。あるいは、疲れ果てているのに、眠ったと思ったら、眼が冴える…

少しだけ

幼い頃、偉人の伝記や物語を読んで、自分もこうなりたい、なれたらいい…そう思った人は少なくはないだろう。 あるいは偉人ではなくても、何かのために、だれかのために、煩わしさをいとわず、身を呈した人のドキュメントや話を聞いて、涙したり、心ゆさぶら…

孤独な業

いつも思うことだが、かつて書いた芝居台本やドラマ脚本、映画の作品をふりかえって、これってほんとにオレが書いたのか…と思う。 ほとんど昔の作品や制作が終わった台本というのは読み返さないのだが、ごくまれに、ある必要に迫られて、それをやると、必ず…

身勝手な脳

文科省が重い腰をあげて、やっと現場から、比較的妥当と思える報告件数があがってきた。 だが、これもまだ、現実にあるいじめの実態からはまだ遠い。実際、小中高生の自死件数のうち、その大半が依然、原因不明とされたままだ。 ここにも、この国のいまの制…

団旗

人には、あれがあれば、これが整えば…と、体制が準備ができなくては物事が進められない人と とにかく、まずは行動して、体制や物事の手順はあとで考えればいいという人とがいる。 後者だと、見かけの形だけ、とりあえず繕って始めることになる。当然、そこに…

人と場、そして出会い

7日8日の福島応援学習バスツアー。いつものことだが、今回も、多くのみなさんの気持に支えられて、無事終了した。 参加いただいたみなさんはもちろんのことだが、受け入れのための準備や体制をとってくださった福島中通のみなさん、いわきのみなさんには、…

遠くにある

拙速に状況が進むとき、その裏側には、必ず意図したものがある。 特定秘密保護法案は、表向き、アメリカを軸とした軍事防衛に関する情報提供と共有において、現行の国家公務員法や自衛隊法では限界があるというのが最大の建前だ。 その正当性の担保として、…

決められる政治

人は、基本、まちがいをやる。人は、基本、物事を失念する。人は、基本、思い違いをする。人は、基本、余計なことをする… 人というものの基本にあるのは、あやまちだ。何事かに取り組むときに、善意や思い入れ、やる気と緊張があるからこそ、そうなる場合も…

伝わっている

昨夜、気仙沼の支援事業を震災後続けているMさんから、「国連持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable Development) いわゆるESDの円卓会議委員でもある、気仙沼教育委員会の0先生を紹介された。 震災当時は、地元の小学校の副校長をやり…

居場所

一昨日、昨日と連夜で放送された「オリンピックの身代金」 その中で、爆弾犯の青年が、学生運動のセクトの男にいう台詞がある。 セクトの男はいう。 「君のやっていること、やろうしていることは偉大なことだとは認める。だが、ぼくらとは目指すところも、活…

保証はどこにもない

おかしいことをおかしいといえない社会。まちがっていることをまちがっていると指摘できない世の中。道理にあわないことを道理にあわないと批評できない時代。 それは、いつの時代にも、いつの世にもあるものだ。 自由・平等・平和、そして博愛という民主主…

メガネの話

5年ぶりくらいに、いまあるメガネと別に、新しいメガネをつくることにした。小学生の高学年から数えきれない数のメガネをつくった。その中でも、いま使っているものは、NO1のお気に入り。 メガネをかけている人は知っているだろうが、フレームは数年経っ…

黄色い猿たち

2011年という年は、それまであった世界スタイル、あるいは世界システムといっていいものが、崩壊した年だ。 ということが30年後、人々に語られる時代がくる。そう考えられる人は、これからの世界や国、社会や地域のあり方、もっといえば、家庭というものの未…

ささやき

ブログだけでなく、FBをやるようになって、そして、震災がきて、地域の問題を改めて考え、行動するようになって、それまでかかさず更新していた、自分の公式HPがとまった。 一番大きかったのは、FBの可能性に私自身が魅了されたからだ。人ぞれぞれソー…

そのとき

今期映画のドラマ作品の一本に窮しながら、同時に、「福島応援学習バスツアー」の参加者募集を自らもやり、メンバーのケツをたたいていた。 経費ギリギリの40名が達成できないようなら、団体の力の底が知れている。私はそう思っていた。その数が覚束ないよう…

他者にゆだねるか、自らの自由とするか

政治家の意識と市民意識の差。もっといえば、政治家の生活感覚や常識と市民のそれとのかい離は、この10年で加速度的に広がっている。 しかし、一方で、市民の政治意識やそれへの参加は過去に比べて、明らかに保守反動化し、現状容認傾向が強くなり、政治その…

お許しあれ

このところ、いろいろなことで不義理をし、御無沙汰をしている。 久々、これまでの社会映画とはちょっと違った作品を書き上げようとしているからだ。 社会映画でも1時間ものの短編はそれなりの苦労がある。だが、今回、30分のショートフィルム。4月に、同じ…

ありがとう

今日はおふくろの7回忌だった。 福岡の姉から前の日曜日に命日の法要をやると聞いていたが、この間のその日、私はいわき日帰りの取材だった。鹿児島でも12月にお世話になった義父の7回忌があり、結局それに合わせることにした。 しかし、福島応援学習バスツ…

いまだからこそ

福島の生活者の声にじかにふれてほしい…心からそう思う。 被災し、原発事故被害にあるから、福島の人たちすべてが善良な人だとはいわない。人はだれでも同じように我欲もあれば、私利私欲、打算と無縁ではない。だが、それでも、福島の人たちが抱えた生活の…

コレド明日閉店

昨夜は、著名ナレーター津野まさいさんの「言の葉」の定期朗読会へ。「言の葉」とは別に、「えん」という朗読会の主宰もされていて、年に1回か2回、互いの恒例行事のように参加させてもらっている。 津野さんとは30代の終わりころからの仕事のお付き合いで…

欠如

人の常識や見識、素養や教養というのは、その人の成育環境が大きい。 その上に、やっと、学習への姿勢や意欲、学習を進めるための方法論というのが生れる。 それは、決して豊かな家庭だからできるというのでもなく、かといって、貧しい家だからできるという…

問われている

人には欲がある。だが、まっこうから何かを得たいといった言動で、欲を発露する人もいれば、計算高く立ち回りながら、それと悟られまいとしながら、得をえようとする人もいる。 だが、いずれも、時間とともに、その本質は見透かされるものだ。 そうした思い…

イルミネーション

北風が吹く、始まりの季節の頃、いつも思うことがある。 くいしばって、必死で支えてる明日への構えが、訪れた寒さに耐えられず、保てない人がどこかにいるのではないだろうか… 11月から12月、年明けの1月、2月、3月は、彩り豊かな行事が続く。だが、そのつ…

そういう顔

週末の高校東京同窓会の翌朝、朝8時のひたちでいわきへ。ところが地震で40分遅れの発車。 12月7日8日に実施する「福島応援学習バスツアー」の現地受け入れ団体や責任者のみなさんへのあいさつ回り。豊間・沼ノ内・薄磯で日々取材しているSちゃんの応援があ…