秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

声なき人は待っている

愚かさというものに人は気づけない。 気づけないから、自分は愚か者ではないと人は思う。愚か者ではないから、自分の発言やふるまいは、人々に受け入れられているはずだと思い込む。 自分が不正や不義、不遜なふるまいをしていても、それは不正でも、不義で…

久しぶりのJIN

「じゃがのう、先生。お人よしで、こんな真っ正直な先生がいる、みんなが幸せに笑っていられる国をわしはつくれたんじゃろうか…な、先生…」 眠れなくて、かといって仕事をするほど頭もクリアではなく、そういうときはテレビをつけて気分転換になる番組はない…

ゲスの証

芸能界のゴシップや芸能ニュースといったものに関心がない。 かつては舞台をやり、CM・広告をやり、いま映画、イベントといった仕事をやっていると、そうしたものの近くにいると思われがちだ。 確かに、著名俳優といわれる方たちや著名アスリート、タレン…

狂気と評価

よく考えてみれば、人の評価や評判を気にしてこなかった。自分がやり遂げたいことや取り組みたいことがあり、それを貫徹することには必死だったかもしれない。 評価は高い方がいいし、評判はいいに越したことはないが、場合によって、自分の意志や願いといっ…

のようなもの

生活に追われていると、日々の暮らしの糧をえるために多くの時間が割かれる。同時に、いまある仕事が続くかどうかという不安も同伴する。 そのために、自分の明日、未来につながる仕事ではなく、明日も明後日もある仕事を求めて心を砕く。自分の都合は棚上げ…

現代サーカス

NHKプレミアで『世界で一番美しい瞬間(とき)』というドキュメンタリーがシリーズで放映されている。 じつは、ひそかなファンだ。その中で、いまフランスで注目を集めている現代サーカスをとりあげていた。サーカスといっても、馬やライオン、象といった動…

国力

参議院選挙へ向けた動きが急加速している。衆参同時選挙、消費税再増税の延期もおかしくない情勢になっている。 ほかでもない。年初以来、株価が危険水域に入ってきているからだ。 中国の景気の減速は昨年末から今年にかけてあらわになり始めた。楽観的に考…

不明者

なにかのけじめでもないと、忙しいときは名刺の整理や携帯に登録した番号の整理といったことはやらない。 私の知る経営者やビジネスマンの中には、とてもまめな方がいて、名刺交換して数日のうちに、名刺交換の御礼状やメールが届いたり、初対面の人の名刺に…

脳の誤り

大人の細胞は、約37兆8千億個あるといわれている。以前まで、60兆個といわれていたが、最近の研究でこれが定説になっている。 ひとつひとつの細胞に生命維持のための役割があり、目的使命が担わされている。だが、私たちがその細胞ひとつひとつの働きを意識…

無礼者

よく無礼な奴だといわれる。ただ、私は無知で無礼な人間ではない。ぞんざいで無礼な人間でもない。 私は確信犯の無礼者だ。無知さが生む無礼さも、ぞんざいな無礼者も私は認めない。確信犯には、きちんとした意図とねらいと戦略と戦術と、そして計算がある。…

CHANEL

付き合っていた女の子から、ある日、いわれたことがある。 彼女の弟が登山をするというので、自分が使っていた山登りのリュックを貸してあげ、返してくれたときのことだ。 「においがする。弟がいってたよ」。私は、少し慌てて、「えっ」と聞き返した。何度…

ちらばった米粒

門松がとれる7日。七草粥など、もう何十年も食べたことがないw とういうより、私が育った家は七草粥を好まない家庭だった。固くなった鏡餅を砕いて、油で揚げ、おかきにして食べることはあっても、たまに七草粥を食べるのは、母か姉くらいだったと思う。 鏡…

おつかれさまでした。

これまで伏せておいたが、昨年、福島県委託提案事業の佳境となった10月から12月。じつは、平行して、久々、純然とした教育映画作品を3本つくっていた。 いろいろな事情で遅れていた東映総合カタログ掲載済みの作品1本と10月に制作の話が持ち挙がった同一内容…

ネキア

高校の演劇部員だった頃、リアリズム演劇を知らなくてはと、当時、演劇人の必読書といわれていた、スラ二フラフスキー著・千田是也訳『俳優修業』を意味もわらかず読んでいた。 以前、書いたことがあるが、当時は、民芸、文学座、俳優座、青年座といった大手…

2016年の年明け

若い頃は、何になりたいか。そして、何かになるために生きることで、自分という人間の存在証明を得ようとする。 やる気のある奴は、そうできるが、やる気のない奴は、何かになるためではなく、何かであろうとすることで、それを存在証明とする。 思春期や青…