秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

夕べに死すとも可なり

人との出会いをもらう。仕事でも、社会活動でも、あるいは自分のどうしてもやりたい何かを実現する力はそこにある。
 
先を読む…というのが人間の才能のひとつのようにいわれている。だが、正確には、読むのではなく、先をつくる能力なのだ…と私は思う。
 
だれもつくらない先をつくる。だから、先になって、それが形になったとき、人は、それが先を読む力があったからだと賞賛するのに過ぎない。

確かに、この方向が次に必要だ。次に目を向けるのはここだ。そういった感覚はいるかもしれない。
 
だが、そうした感覚や思いを形にしていくのは、先にはそれがくる。いや、こなくてはいけないと出会う人に語り、語ることで人の力を集め、また、自らのさらなる確信としていくことだ。
 
秋から年末にかけて、私は、これから6年かけて達成すべき、あるべき未来にについて、多くの出会いをいただいた人々に語り続けている。

それは、先をつくるためには、大きな力や権力や資金に依存し、頼る前に、多くの賛同する人をつくることの方が先だと思っているからだ。数人の仲間がいればいいという話ではない。
 
多くの賛同者がいるということだ。

資金は人についてくる。あるいは、人の思いやそれを共有する人の輪についてくる。
私はそう思っている。時間や手間はかかっても、簡単に手に入る助成金や寄付を当てにする前に、それをしなくてはいけない。

そして、すでに出会をいただいている人とのこれまでのつながりをより深いものにしていく、あるいはステージを高めていく。そのためにも、まずは、語り、共にステージを変えていく努力をすることだ。

6年。その歳月になにがあるかわらかない。だから、私は30代前半の後輩や40代前半の仲間たちもそこに巻き込んでいる。
 
私がいなくても、動く。そうなるための6年でもあるからだ。

朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり…。