秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

人と場、そして出会い

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7日8日の福島応援学習バスツアー。いつものことだが、今回も、多くのみなさんの気持に支えられて、無事終了した。
 
参加いただいたみなさんはもちろんのことだが、受け入れのための準備や体制をとってくださった福島中通のみなさん、いわきのみなさんには、ありがとうございますの言葉しかない。
 
また、年末の忙しい中、私の思いをくんで、予定を変更してまで参加してくれた、MOVEのメンバー、応援する会のメンバーのみなさんにも、感謝の言葉しかない。
 
FBをやていない方も多く、まったくMOVEの活動を知らなかった方たちもいらした。声かけしてくれた他の参加者の言葉や案内で共感してもらい、参加していただいたというのが実情だ。
 
そうした、MOVEリテラシーの差がある中、しかし、実際にお会いして、旅を共にしてみると、本当に心根のやさしい方、被災地のためにできることをと考えてくださる方たちばかり。

学習の場では、真摯に地元のみなさんの苦労や実状説明に耳を傾け、訪問先で物販をやっているところでは、行列をつくってすべての方が、すべての場所でなにがしかの買い物をしてくださった。

時間の都合でこまかいご意見や反応をうかがう時間がとれなかったのは申し訳なく、またまだ検討の余地はあるが、この御縁を次に生かし、ツアーの反省会・意見交換会の場として、新年早々にお互いの交流をかねた集りを持とうと思う。

しかし、ほんとに、みなさん。私の薦めを受け入れて、岩瀬牧場ではりんごとヨーグルトが飛ぶように売れたし、高橋製麺さんでも行列。ふくしま農家夢ワイン㈱でもビール、ワインに行列が。もう、いいでしょうと、希望の方だけと伝えたのに、全員が行列して、菓子処まつもとは、立錐の余地もない盛況。
 
懇親会もホテルが大会場に変更してくれて、盛況ながら、広々としたスペースでゆっくりした時間が持てた。
 
翌日のいわきでは、学習ばかりだったが、丸又蒲鉾さんでも、四倉のとまとランドさんでも、鮮場いわき平店でも、みなさん、決して買い物の手は緩めないw 今回のツアー、時間を押してばかりだったが、その理由は私が行程時間にこの全員お買い上げの時間を予測できていなかったからだ。

参加いただいた方々のそれまでの思いがわかったような気がした。機会やチャンス、そして、信頼できる道先案内人がいてくれれば、被災地のために、なにかしたい。学びたい。そうした人は少なくない。いままでとどめられていた思いが、今回、わっと噴出した。
 
そんな強い印象を持った。募集には手間と時間、心配もしたが、また、その苦労もあるが、やはり、こうした活動は大事だと改めて認識した。
 
いまだからこそ。なのだ。いまだからこそ、やっと。なのだ。決して、福島も被災地も忘れてはいない。実りあり、内実のある、きちんとした願いと実行によって提案されれば、人はなんとか集まってくれる。
 
ツアー前、参加メンバーやいわきMOVEの若手連中がスレッドではしゃいで遊んでいた。私も面白がっていた。そう。きっとだれもが、観光に行く喜びではなくても、いままでふれていない世界、新しい出会いと来訪、訪問に心がはじけていた。
 
そうなのだ。このわくわくとはらはら。それが次に人を結んでいく大切なものなのだ。
震災も津波被害も、その後の生活再建も大変だ。だが、そこに人がくることで、行く側も迎える側もはらはら、わくわくできる。
 
人のつながり、結びつきは、そうやってつくられる。人と場。その出会いが物を産業を地域を買ってもらう基本になくてはならない。