お許しあれ
このところ、いろいろなことで不義理をし、御無沙汰をしている。
久々、これまでの社会映画とはちょっと違った作品を書き上げようとしているからだ。
社会映画でも1時間ものの短編はそれなりの苦労がある。だが、今回、30分のショートフィルム。4月に、同じ福島を題材にしたショートフィルムを制作したが、これは社会教育映画としてつくっている。その分、いま制作しようとしているものほど、重くない。
私は、ありがちな社会映画や教育映画が嫌いだ。どのような啓発作品であろうと、それがドラマとしての完成度を追及しているものではなくてはいけないと確信している。
そうした構えが制作者にないものは、視聴すると3分ほどで、すぐにわかる。最初から惹きつけないからだ。大事なことを伝えたいと思うなら、作品も大事につくらなくてはいけない。
それは作品に描く世界も大事にすることだからだ。そして、今回はとくに、大事にしなくてはいけない内容だと思っている。
そのせいか、予定した時間より、かなり時間がかっている。ロケ地の事情もあって、ドラマの方はおそくとも1月にはクランクインしなくてはいけない。普段の社会映画と違って、内容も深い。
その重さと闘っている。いましばらく、不義理と御無沙汰をお許しあれ。