秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

コレド明日閉店

昨夜は、著名ナレーター津野まさいさんの「言の葉」の定期朗読会へ。「言の葉」とは別に、「えん」という朗読会の主宰もされていて、年に1回か2回、互いの恒例行事のように参加させてもらっている。
 
津野さんとは30代の終わりころからの仕事のお付き合いで、考えればもう20年以上になる。数年前、御連絡をいただいて、テレビナレーションの仕事だけでなく、これからは朗読にも取り組むという話を伺った。
 
人物をフューチャーするドキュメント作品を一時、毎月レギュラーで制作していて、当時は月一度は仕事でお会いしていたのが、映画の仕事、ドラマ制作になって、すっかり仕事で御一緒することが少なくなった。
 
そんな折に御連絡をもらい、会場は…と聞いてみると、乃木坂だという。じつは、私が乃木坂コレドシアター&バーの常連風になったのは、津野さんの朗読会が御縁だったのだ。

そのコレドも明日で閉店になる。オーナーの桃井さんの家庭の事情やら、経営の状態やらが重なって、閉店を決意したようだが、私は、少し桃井さんの荷が軽くなってよかったのではないかと思っている。
 
数か月後には、こじんまりとした店を広尾のあまり人が来ないような場所で始めるといも聞いた。ある意味、新しい船出。
 
震災前から昨年の福島東北まつりの頃までは、店に足を運んでいられたが、その後、この1年近くは、ごくまれにしか店に顔を出せてはいなかった。思えば、震災後も忙しいと思っていたが、当時より、いまの方がもっと忙しくなっている。
 
明日も早朝からいわきへ日帰り。これは、うちの今期制作作品の内の2本の短いドキュメントのコメント収録のためだが、残り1本のショートフィルムの作業は相当に忙しいタイムスケジュールになる。
 
ということで、明日の日帰りはじつは、コレドでの桃井さんの芝居の千秋楽を見て、閉店の日を最後にコレドで飲むためなのだw
 
青山の名店大坊珈琲店も来月いっぱいで閉店。65歳過ぎの方たちがやっていた店が続けてなくなる。時の移ろいとはそういうものだ。
 
明日は、いつものように、いつもの店で飲む。閉店の店のために行くとは思っていない。それがささやかな次へ向かう桃井さんへのはなむけだと思っている。