秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

本懐の遂げ方

どこかで時間をつくらなくては…そう思いながら、失念しているわけではないのだが、その時間が組めないということがよくある。
 
忙しくなると優先順位をつけてスケジュールをこなさなくてはいけないということもあるが、同時に、手順というのもある。同時にいろいろなことをこなせればそれに越したことはないが、手順を無視してやっても、かえって作業が混乱し収拾がつかなくなるということがある。それに、人というのは、自分が思うほど、キャパシティはない。
 
結局、手順と優先順位から、後回しにしてしまう予定や約束が出る。後回しにするかしないかは、それが自分の利益になるかならないかで決める人もいるだろう。ビジネス優先で考えればそなって当然だと思う。
 
オレは、それが周囲への影響が多いか大きくないかで決めている。オレの仕事はチーム仕事が当たり前なので、影響を考えることが結果的に実益にもつながるということが多いから、とりわけ自慢になることではない。しかし、中には実益の部分とわかりながら、先延ばししていることもある。福島県への支援協働活動は、基本、何よりも最優先で考えいてるからだ。
 
7月中旬には取材をかねて行く予定にしていた徳島。予定していた時期に台風とぶつかり、その後、福島県への支援協働連の作業がぶつかり、身動きがとれなくなってしまっていた。うちの自主作品の題材として考えていることもあり、かつ、シンポジウムや映画制作といった仕事の実業につながる案件でもあり、後回しすることはかえって、損失になるのだが…

来期へ向けた自主作品の案件をどう詰めるか…などと考えていたら、徳島のF理事長から連絡をもらった。こちらから連絡をして催促をするようなやり方でなく、相手が望むときに、それに応えるようにした方が物事、先へ進むということもある。あれこれ忙しい時期ではあるが、今期後半の売り上げを考え、9月中旬、徳島へ打ち合わせにいく約束をする。

優先順位と物事の手順…それをしっかりやっていれば、時期時節に応じて、投げかけているものの答えは返ってくる。いろいろに心配なこともあるが、やはり、泰然として人を信じ、自分の社会的な使命や役割をまっとうする。その精神が何よりも大切。
 
本懐とは、そうやって遂げるものだ。