秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

動き始めている

午前中はエアコンを使ってない。が、しかし。うちのアジトは朝、燦々と光が入る。ので、午前5時半を過ぎると超暑い。が、風を頼りにしっかり汗をかくようにしている。ランチタイムにシャワーを浴びて、午後の戦闘開始!
 
今日は午後から「福島まごころフェア」へ。昨年の同じ時期、東日本の被災した地域全部が参加して復興事業イベントをやった。今年は、福島県単独。MOVE市民祭への顔つなぎ、会津若松市福島市の行政にお願いしている、「極上の会津」と「花街道」、それに「八重の桜」プロジェクトとの顔つなぎを兼ねて出向く。
 
いわき市の遠野産業振興協同組合の事務局長のSさん、組合長のHさんがきている。遠野ワインは山梨のワイナリーと提携して継続的に生産販売するという。分量の割に値が高いところを切り売り、グラス売りでどうだろう…とあれこれ立ち話で戦略会議。となると、どうしたって、ワインを買わないわけにはいかないw
 
いわき復興オフィスは、例によってとまとランドのトマトと濃いジュース。おのざきは、単独のブースも持ちながら、復興オフィスでも販売。いかの塩辛が飛ぶように売れていた。隣には、FBでいつも、朝のあいさつをくれるいわき市西野食品のO社長がw
 
で、人手の足りないところを、復興オフィスの理事長Mさん、MOVEのメンバーになってくれたトライアートのSさん、アートディレクターのIさん、おのざきのO社長にまじり、売り子さんをやるw
 
すると、会津若松市出身の民謡アイドルで、さんまの人気トークショーのレギュラーもやたことのあるNさんが、ふっと横にいるw MOVEのTシャツで参加していたので、目立ったらしいw 最初から計算して着ていった。せっかくだからと、この間、会津若松市役所で知り合った観光課のTさんを紹介する。地元でも歌の仕事ができれば、それに越したことはない。
 
いわきのおいしい牛乳の生産販売メーカー、木村ミルクプラント、喜多方にある福島牧場、桃が飛ぶように売れていた福島市の大友農園…なんとない感じでMOVE市民祭の宣伝をしておくw
 
こうした縁が大事だ。こうした中から、被災地支援ネットワークに参加してくれる団体がきっと生まれてくる。オレはそう信じている。そのためにMOVEのTシャツをわざと着ていったのだ。
 
時間がきたところで、東京国際フォーラムから銀座の東日本復興支援センターへ。気仙沼ほか陸前高田などの被災海岸地域の支援活動をやっているIさんが、陸前高田のための支援祭をやると案内をもらっていた。Iさんとランチミーティングの約束をして、軽く飲んで帰る。ウルトラマンは3分でエネルギーが切れるのに、オレは午後ずっと立ちっぱなしで、もう夕刻になっていた。

 
福島フェアは経産省と県がバックアップしている。東日本復興支援センターは気仙沼の商工会議所が中心になり、経産省かどこかの助成金で立ち上げた。が、こちらは今月いっぱいで閉鎖になる。ビルの取り壊しまでという約束。
 
MOVEも行政や中央官庁の力をまったく借りないわけではない。だが、当初のスタート段階からそうであったように、行政の仕組みの上にのっかり、行動計画を考えるのではなく、MOVE独自のしくみづくりによって、それ自体が新生となるような取り組みをしようと考えている。その思いを伝えるのは、直接言葉を交わすことからしか始まらないのだ。
 
何事につけ、要領よくやってできることはひとつもない。自分らの理屈や論理で見知らぬ人は動かない。動かす力は、制度やしくみ、たかがしれた経験の中にあるのではない。手垢のついた創造力や想像力にあるのでもない。
 
三角形の内角の和を証明するように、作業仮設としての一本の線を引くことからしか、物事は始まらない。伝わらないそれを、オレは伝えるために、そこにいる。被災地に限らず、市民の自発的、内発的な蜂起。新生はそこからしか始まらないのだ。

だが、伝わらないそれが、どこかで伝わり始めているらしい。S新聞のH、事務局次長のHがそれを伝えてきた。次長のHのラインは、別ラインで強い紹介を復興オフィス理事長のMさんからもらった。動き始めている。