秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

ギリギリのパス

たとえば、ラグビー
 
パスをつないで相手のディフェンスを突破しようとするとき、サッカーなどと違い、大方の予測とギリギリのところでボールをつなぐ…ということをやる。指先にふれた瞬間、ボールをたぐりよせるようなとこでつないでいくと、ディフェンスする側はそのギリギリのところについてけない。そこで、相手のタックルやインターセプトをかいくぐって前へ進める。

前へ。そのためには、がっちり受け止める準備をして、がっちりパスを渡すということをやっていたら、基本、前には多く進めない。仕事量が多いときは、あえて、こうしたやり方をやった方がいい場合もある。
 
このひと月、そうした状態が続いている。
 
MOVEの取り組みは、これまでいわき市一本だったものが、今年は福島県全域になり、かつ東北の被災した海岸線の地域へも枠組を広げているからだ。顔つなぎに出向かなくていけないフェアも増えれば、打ち合わせや打診をかねて顔を出しておかなくてはいけない集いも増えた。電話連絡業務は、会津若松市福島市いわき市といった地域のほか、被災地支援をやって、MOVEと協働しようとしてくれている団体との連絡業務もある。
 
そして、本腰を入れて取り組まなくてはいけない時期にきた、協賛やスポンサー企業、団体への呼びかけと一緒に取り組んでくれている仲間との連絡、そして会議…。
 
本来は逆なのだろうが、その合間を縫って、実業の自主作品制作の企画のブレストや東映から依頼されている企画のための調べものやシノプシス制作…。

一昨日人形町のいわき復興オフィス東京で会議をやり、打ち上げをやって、全然進んでいなかった東映シノプシスを翌早朝から集中して午後一番にはメールで送り、3時から会議。今日も朝から、決算書の確認に税理事務所にいって、昼は、東北海岸線の被災地を支援しているIさんとランチミーティング。そして、今夜は、MOVEの行動研究部会長をやっているIと会議内容の確認等のミーティング。同時に、人形町にいわき復興東京オフィスの活動を定着させるために、地元の暑気払いに顔を出す。

といった状態にあったせいなのか。昨日、ようやく何もない夕刻を迎え、何を感じ違いしたか、MOVEの集まりでも世話になっているコレドのMさんの誕生日と思い、礼文のウニを持って、久々に顔を出す。「あれ…オレ誕生日11月だけど…」。www。老い先短いオヤジに、これは早く逝け…といっているようなものw オレもちょっと疲れてるw ま、だいぶ前、口論したこともあるから、いいじゃないか…という思いで一足早い誕生日プレゼント。疲れていて、8時過ぎには退散しようとするオレに、Mさん、気の毒に思ったのか、お返しにポルトガルのワインをくれる。
 
いつも、ポルトガルのワインじゃないワイン…と口ぐせのようにいってるものだから、「ポルトガルだけどね」を3回繰り返すw

しかし、そんな勘違いも不思議な縁を持つものだ。普段いないはずの会津若松市出身の女優のTが出勤していて、Mさんの同級生のひとりが会津若松市に生家があったという方…しかも、オレの大学の先輩で、もう御一方は息子の先輩…
 
人はただでは、そこへは導かれない。やはり、あのゴールを目指して、ギリギリのパスを続けて前へ進もう。