秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

前衛(フロント)

昨日は少し早めのランチミーティング数寄屋橋のニュートーキョービアレストランで。MOVEのIT戦略事業の立ち上げについての確認と協賛関連の個別打ち合わせ。
 
午後、仲間と別れ、その足で港区役所へ。NPO法人代表で、港区議のKさんと福島・東北まつりの協賛募集協力の打ち合わせを兼ねて合流。せっかくなのでと、地域振興課、産業振興課にあいさつに出向く。
 
今回は、協賛として、地道な支援活動を続ける福島絆プロジェクト、相馬市ではらがま市(いち)を運営実施している、相馬市はらがま市、岩手・宮城の支援をやっている東日本復興プロジェクトなど、他のNPO法人や団体と協働する。Kさんが代表をやっている団体にも告知協力や当日のゴミ分別などに協力してもらい、活動紹介ブースも設置してもらうことになった。
 
地域振興課のS課長さんは、東京都からの出向。資料をななめ読みしただけで、MOVEが目指しているITの地域協働のイメージをさっとつかんでくれ、オレの話もすぐに理解していただき感謝。
 
ITリテラシーの違いやオレが提唱するITの社会貢献応用への理解の差などから、秀嶋がやろうとしていることがよく見えない、協賛を付ける上で、MOVEの提案には具体性に欠けるといった批判や不満があることはよく承知している。

実際、MOVEのIT戦略事業への理解の広がりは、内部においてもいまひとつ。協賛募集にあたっている仲間は、そうしたこともあって苦戦している。それを念頭において、いま、ITの設立準備会をつくろうとしている。これには福島県会津大学にも参加を要請している。
 
具体的なイメージの共有というのは、実は、それがこれまでにないものであればあるほど、難しい。いろいろな意見はあると思うが、最初のステージの突破口を拓いていくのは、やはり、ある程度、リテラシーが高く、オレやMOVEで提唱しているIT戦略事業に共感や理解、おもしろさを感じてくれる人々や団体との協働だと思っている。

しかし、被災地でそこから立ち上がろうと自立的である人々やITの専攻科を持ち、実績のある会津大学のような学術、地域振興課というセクションで、地域のこれからのビジョンを日頃から考えている方たちの方が、すぐにこちらの意図を理解してもらえるのは、どこか皮肉なものだと思う。
 
要は、ビジネスのチャネルだけで理解しようとするとかえって難しくなってしまうということだろう。社会のために、地域の自立のために…という視点を持つとビジネスの視点で障害と感じていたものが、別の方法で乗り越えられるのではないかという知恵も沸いてくるように思う。課題を抱えて、現実に日々それと向き合っている人々の方が少し先の未来が見えている。
 
いずれにしても、最初の突破口を拓けば、ビジュアルにおいても、運用においても見えてくるものがより具体的になる。そこからスタートする人々や団体があっていい。後からついてくる人が出てくると後は自然と動き出すようになる。前衛(フロント)がなければ、それはできないし、フロントというものはそういうもので終わっていいのだと、どこかでオレは思っている。
 
今日は東映の最初の締め切りがおわり、ちょいと酒でもといきたいのだが、残念ながら明日早朝から健康診断。9時以後の飲食は禁止。酒はもちろんダメw フロントも今夜はおとなしく、後衛に回ろう。