秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

いまに生かすことはまだできる

昨夜は、高校時代の女友だちKと卒業以来の再会。
 
東京及び東京近郊在住の同学年女子たちとはこの数年、1年に一回ほど乃木坂の事務所などで同窓会をやっている。たまには、浅草の助六にも。
 
だが、度々仕事で上京しているKとは出会いがなかった。茨城に住む、Hが連絡をくれなければ、会うこともできなかっただろう。
 
松戸に宿泊して、翌日千葉で仕事だというKと今夜は同じホテルに泊まるというHと三人、乃木坂ツアー(笑)。
 
6時過ぎから長寿庵から始まり、ハンナのばばあを見たいという二人を連れて、ばばあの店へ。そして、コレド。それほど量は飲んでいないが、すっかり出来上がってしまった。

話題は原発に始まり、被災地の支援のあり方、いまの政治のていたらく…そんないまの話から、高校時代の思い出。あの、どこにもなかっただろう、オレたちの時代のことだ。
 
学生運動もあれば、制帽廃止や検閲廃止といった運動もあった。体育科教師への糾弾集会もあったし、また、フォークの祭典や文化祭、体育祭といったイベントも楽しんだ。スケ番チームもいれば、過激派もいた(笑)
 
しかし、一応にみな、仲が良かったと思う。あれほど、生徒が自由に生きられた高校は当時、少なかったし、どこかで互いを尊重していた。もちろん、高校生にありがちない、恋や性のトラブルがなかったわけでもない。

そこからずいぶん遠くの時間をみんなが生きた。しかし、あの頃、オレたちの心に宿った何かは、薄らいではいない…と思う。
 
オレの人生はあの高校3年がなくては、その後の軌跡を描けなかったと思う。音楽も、演劇も、モータースポーツも、ファッションも、そして異性との付き合いもすべてそこから始まっている…
 
遠くなった時間を、まだ生きているオレがいる。その距離と時間の重みとせつなさがオレを酔わせたのかもしれない。そう…。あの時間はもう戻ってこない。が、しかし。あの時間をいまに生かすことは、まだできる。