秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

宇宙がオレを呼んでるぜ

この時期になると、ふと脳の隅をボートや馬がよぎるw 馬を始めたのは33歳くらいのときだ。船の小型一級船舶免許をとったのは45歳のときだった。30歳までまずしい演劇人だったから、乗馬も船もやりたいとは思っても遠い話だった。
 
人が何かいままでの生活になかったことを始める…というのは、何かきっかけがある。
 
先輩や友人に同行してその楽しみを知った。スキルアップのために…というのが大方だろうが、それにしてもそれをやろうというからには表面的なきっかけとは別の動因がきっとある。プライベートで落ち込んでいたとか…仕事で何か思いを抱え込んでいるとか…。
 
オレもその時期にいろいろな思いがあり、転機になるような出来事があった。30歳で大きく人生の舵を切り、40歳で大きく生活を変える出来事や人と出会った。そうした節目に、乗馬とクルージングに出会っている。オレの場合は、仕事のスキルとは全く関係ない。ただ、その時間があることで、ちょっとすさんだ心をリセットできたからだ。

しかし、船も乗馬も、もうずいぶんやっていない。なにかの話題で、オレが乗馬や船の操船ができるということになると、じゃ、近いうちにみんなで行こうぜ…といいながら、このところ、いつも言葉だけで終っているw いけないことだ。
 
おそらく、いまは作品と向き合う時間の方が大事になってきているのだと思う。何事につけ、ひとつことを自分の思いのままに、あるいは、自分がやりたいと考えていることのために時間と心をくだき、それが完全な形ではないにせよ、ひとつの姿となって現れたとき、人は、自分へのいやしとして、褒美としてそんな時間を心から素直にもてるのではないだろうか。
 
昨年も震災後、ただひたすら走っていたような気がする。しかし、周囲が心配してくれるように、ただ走るのではなく、作品と向き合う時間も大事にしたい。
 
そう。宇宙がオレを呼んでるぜぇw