秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

次第に明らかになっていく

NPO法人化後、最初の取り組みとなる「地域新生のためのIT活用セミナー」の開催内容と日程がやっとまとまった。
 
連休明けの5月11日金曜日の午後2時から午後5時半まで、Social Net Project MOVEのメンバーを講師に、いわき市駅前にある、いわき産業創造館での開催。初めて、MOVEがどのような特定非営利活動をこの世に出そうとしているのかを正面から語れる場だ。
 
MOVEが活動を開始したのも、丁度一年前の今頃。仲間が集まって、被災地支援に何ができるかと自由に意見を交わし、まず、現地にいって、実状を把握しようと考えた頃だ。開催日は丁度1年と2ヵ月の月命日の日に当たる。意図していたわけではなく、共同主催を引き受けてくれた福島民報のKさんにいくつか候補を挙げて依頼し、偶然のようにその日になった。
 
いわき市役所に「大いわき祭」開催の最初のプレゼンと打診をしたのものこの時期になる。紆余曲折を経ながら、多くの人と出会い、そして議論をし、実現した。そして、折々に、オレが考える協働事業を支え、仲間になり、力を貸してくれる人たちと出会っていった。自分の力ではない。いわきの人たちのいい縁、仲間のいい縁と力に恵まれたのだと思う。
 
今回のセミナーも、前に書いたように、地元に本社を置き、東京などにある大手企業のITソリューションを業務としているSさんとの出会いがなければ、ストーリーはつくれなかった。地元出身の弁護士Sさんの力は不思議だ。何かもっているw
 
そのおかげで、FBで知り合ったコンサルタントのFさんの力も生かせると思えた。お二人とも、何より、地元に拠点を持たれながら、全国で仕事をされていることが多きい。
 
そして、仲間の紹介やつながりでメンバーになってくれた、データ修復など難しい作業を実業としているKさん、山形の庄内でオンラインショッピングを行っているSさん、ツイッタ―を軸にSNSで事業を拡大しているTさん、若いながら苦労して会社をやり、UストやYOU TUBEを使った映像の配信をやっているSさんなど、ITやネットワーク、配信事業を独立独歩で歩んでいる仲間がいたことも大きい。

仕事の大小や規模の違いはある。しかし、それがかえって、現実的な目でIT活用を考え、伝える力になると思っている。高所大所から具体的な実践と苦労まで…。物事には、理念や理想、それに複眼の目、そして現実の足もとを見失わない視点がいる。
 
♪現世を忘れぬ 久遠の理想…うちの大学の校歌は見事なものだと思うw
 
セミナーの段取り作業は、徳島や自主作品の企画、MOVEの資金募集のためのプレゼン資料の作成のあとでと思っていたが、ことのほか、それらの作業に時間かかっている。時間が迫っていることもあり、この二日ほど、ほかの作業をとめて、片付ける。
 
宮台真司斎藤環とほぼ一年を通して仕事をしていた頃、あれこれ語り合いながら、具体的に社会を変えていく方法論や手法はみつからなかった。しかし、いろいろな失敗やうまくいかない経験は、やはり無駄ではなかったと思う。
 
地域という場やビジネスなど限られた中での相互交流を越える、新しい場の創造。
時間、距離、空間をこえた、意識共同体という場。それを常に目に見える形にでき、
実際の距離、空間を短縮できるツールとしてのネットワーク…その姿が次第に明らかになっている。