秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

まずは人から。すべては人から。

押せ押せになっていた、会津バスツアーと会津での「地域新生ITセミナー」の詳細な概要をまとめ、午後いちで東京駅へ。
 
京都で開催されていた福島県京都府の「八重の桜」連携イベントが終わり、東京に打ち合わせにこられていた、会津地域連携センターのI理事長とS事務局長さんと内容の調整。Iさんは連日の飲み会続きでお疲れ気味だったが丁寧に受け入れ対応の詳細を詰めてくださることに。

事務所に戻って、今度は、夜の会合用の福島えこひいき情報のリストづくり。一覧にしておかないといけない作業だったが、この間のいわき、会津弾丸トラベラーのあと、すぐに映画の撮影・編集と続き、時間がとれたのがやっと昨日だった。

時間に急かれながら、リスト表をつくりつつ、一つ一つの業者さんや団体の方たちの顔が浮かんだ。オレが見てきた、この笑顔やときに、被災のときの記憶で涙された顔や多くを語らず、黙々とこれからの取り組みなど…話されたときの折々の表情と言葉…
 
これを絵とテキストにして、だれもがふれられるものにしたい…そう願ったのが、福島えこひいき情報ネットワーク「Smart City MOVE」を考えた最初だ。
 
もちろん、そうした情緒だけではなく、震災や原発事故にかかわらず、ずっと地域が抱えてきて、いまも抱え続けている問題や既存のシステムに縛られた考えから自由になる方法はなにか…と考えてきたことが大きい。

人はテレビやネット、口コミといったいろいろな媒体から日々情報をえている。それはそれで必要なことだ。だが、現実に人を知り、人と語らい、心情を揺さぶられながらも、かつ、大局的にどうあるべきか、どうあった方がこの人たちの役に立てるのか…と考える道しか、相手にも、またそれを応援しようとする人にも伝わっていかない。

いつもMOVEの会合でもいうことだが、対立軸を基本とする政治の眼や権利主張だけをお題目にした物事のみつめ方では、軽薄な情に流されてみたり、バイアスのかかった偏狭な考えに支配されて、そこにいる人の本音や顔が見えてこない。

まずは、人から。そして、すべては人から。
 
映画の制作も終盤にかかってきた。その合間のあまり残された時間のない中、エンジン全開で、福島えこひいきを形にしていく。