秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

ラグビーの試合

息つくまもなく…という日が続いている。だが、疲れはあっても心がへたることはない。
 
以前も紹介したことがあるが、ラグビーの試合。ボール占有率が高く、仕掛ける側にまわっているとき、運動量が多くても選手は疲れない。ところが、仕掛けられる側は、運動量が仕掛ける側より少なくとも、仕掛ける側でないことだけで、強い疲労感に襲われる。
 
何事につけ、イニシアティブを握れず、人や物事に振り回さていると、がんばろうと思っても、思うように対応しきれない場合が多い。何かを当てにしていたり、依存していたりすると、こちらにボールがなく、相手にボールがあることで、常に相手の意志に振り回されてしまう。
 
苦労や大変さがあっても、常に自分でボールを持ち、走り回らなくては、いずれ心までへたる。

だが、仮に仕掛けられる側にあっても、その苦難や苦節の先にある、ビジョンや戦略、戦術とそれが必ず劣勢をはね返せるという確信があれば、ただ仕掛けられているだけではなく、仕掛けられながら、仕掛けかえしているともいえる。

ボールを持って仕掛けるにせよ、劣勢にあって、凌いでいるにせよ。いずれも、この先の、その先にある、確かなイメージがなくてはいけないということだ。

ラグビーというスポーツは、何事かを目指す人と集団に、夢の実現には何が必要なのかをよく示している。

なんとか、昨夜深夜にオフライン編集を終え、今日は朝から編集シートづくり。食事をまともにとれる日が少なくなっていた。今日夕方のスタジオとの打ち合わせまでに、とりあえず、30分物のショートフィルム作品のシートと資料をお越し、渋谷のスタジオに届け、打ち合わせをおえたらも、もうガソリンがEを差していた。
 
すべて数日前からイメージしていた通りの展開。金曜日夜にガソリンがキレて、いったん、ダウン。一晩休んで、また明日から、たまっているプロジェクト作業をこなす。

ラグビーのボールは、オレの手にしっかりある。気力は揺るがない。負けない早稲田、ここにあり。どうもこの数年、うちのラグビーはこの気概と気骨、そして、ビジョンを失っている。