秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

小さいけれど、大きな一歩

今朝から会津ツアーの段取り作業の最終詰めで、いわき、埼玉のバス会社、会津、そして参加者のみなさんへの連絡作業に追われる。気づけば、夕刻過ぎ。

映画の制作がぶつからなければ、かなり事前に余裕をもって、ツアーやセミナーの段取りができた。だが、今月前半から中盤を撮影と後処理にとられ、タイトな中での準備。
 
会津地域連携センターの力がなくては、細々とした会津の手配まで手が回らなかっただろう。せっかく会津まで来てもらうのだから…という理事長さんを始め、八重の桜プロジェクト対策室のIさんの気持ちがありがたい。
 
実は、参加者が10名にも満たなければ、セミナー一本でいくのもやむえないとどこかで考えていた。
 
それが、MOVEを応援・協働する会に参加いただいている有志のみなさんが手を挙げてくださり、かつ、平日の厳しい日程ながら、MOVEの主要メンバーも時間をつくってくれた。おかげで、20名でセミナーと懇親会に参加できる体制になった。感謝。

初めてバスツアーを仕切ったが、会津若松まで新幹線と磐梯西線をつかうと往復で一人17000円近くになる。宿泊をすれば、安いところでも5000円。それだけで22000円だ。
 
ところが、バスチャーターでいけば、会社にもよるのだろうが、20名も集まれば、ひとり8000円で往復+市内観光ができる。宿泊費と合わせても13000円程度。これならば、バスチャーターを組んだ方がすべての人にとって得だ。
 
今回は、会津地域連携センターさんに八重の桜歴史館や鶴ヶ城、七日町の蔵並、末廣酒造嘉永蔵、猪苗代の野口英夫記念館など、見学コースもふんだんに用意してもらった。昼食会場や懇親会場の手配も。そうした費用を合わせても、10000円程度。

「福島東北まつり」の事前準備で会津にJRでいったときは、タクシーをチャーターしてトータル30000円以上はかかった。明らかに得なのだ。

ツアーをやろうと言い出したのはオレではない。MOVEの若手のSくんや協働団体のIさん、それに、事務局長のSさんたちだった。ただ、セミナーにいくだけではなく、東京から人を連れていき、観光という形で地域にお金を落とし、福島を支援しよう…。いいアイディアだと思った。

MOVEという団体がくれば、人を連れてきてくれる。その形をとるいい試みだと思っている。それは同時に、単にセミナーというイベントの形ではなく、これからMOVEが進める福島えこひいき情報ネットワークシティ「Smart City FUKUSHIMA MOVE」がその中で目指さなくてはいけないことだからだ。

ニューヨークを始め、全米に広がっている疲弊した商店街や村を応援するmob。あるときSNSで交流を持った人々が互いの地元の町を来訪し合い、消費行動やボランティアで相互支援をしていく…

タイトな中で、なんとか実現にこぎつけた小さな一歩。これはきっと、MOVEにとって、大きな一歩、大きな試金石になる。