秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

会津への贖い

4月5日実施の決まった、会津若松市での「地域新生ITセミナー 地域の主役になろう!」
 
眼目はセミナーで、Smart City MOVEという、福島のえこひいきネットワークの紹介、説明と参加募集。それだけでは来ていただく方に申し訳ないので、ソーシャルネットワークを活用したビジネスの成功事例報告や取り組み、さらには、ネットワークセキュリティやネットワークで起きる法的な問題などの相談会も併せて行う。

併せて、参加者20名になれば、会津応援バス見学ツアーを実施。一般参加¥23000-.
 
バスでの東京⇔会津若松会津若松市内観光、八重の桜歴史館・鶴ヶ城飯盛山見学、夜の地元の方との懇親交流会(会津芸者さんたちの芸の御披露もあり)。6日は、末廣酒造の嘉永蔵の見学と試飲会、猪苗代の野口英夫記念館見学…。その間の昼食、懇親会、朝食、昼食がついている。
 
会津若松市にある、NPO会津地域連携センターの理事長さんがホテルの手配から、セミナー会場の手配、参加者の募集、見学先へのネゴシエーション、食事処の手配など、忙しい中、尽力いただいている。
 
今回の事業は、MOVEと会津地域連携センターとの協働事業という位置づけ。この縁を広げ、連携センターさんを軸に会津地域とのつながりをいわき並に広げていくつもりだ。

会津のつぎに、すでに段取りを進めているのが中通り。特に、中通りでも郡山以南。白河・須賀川・棚倉・塙…。浜通りでは、相馬をターゲットにしてる。

うちの制作時期が半月ほど遅れたため、今月頭から思うように、会津セミナー&ツアーの詳細が詰めていけない。本来なら、こちらから出向いて、もっと詰めなくてはいけないところを、連携センターの理事長さんにすっかりお世話になってしまっている。

地域には、いろいろな方がいる。その中で、オレの考える地域新生という考え方やソーシャルネットワークの有用性に目覚めている人は、そう多くない。だが、オレは幸いにして、いわきで実業をやりながら、地域間連携や市民協働の重要性に気づき、オレと志や願いを同じくする人とたくさん出会えた。
 
地域には、かならず、自分の考えを理解してくれるキーマンがいる。いわき仲間たちはもちろん、普段そう会わない、FMいわきのW社長もそのひとりだ。大いわき祭の影でひと肌脱いでくれたのはW社長だった。
 
それと同じキーマンが会津にもいた。時間はないが、せっかく東京から、桜の季節前に会津のために観光で支援をと願ってくれているのだから…その思いで、可能な手配をと心を配っていただいていることが伝わってくる。
 
理事長のIさん。じつは、会津藩租、保科家の家老職の出自。佐賀鍋島藩城代家老職とつながりのあるオレとは、きっと戊辰戦争前後で何事かあった仲だったに違いない。
 
実は、まだ、お話していない。うちの先祖のひとりが、国産アームストロング砲を開発し、戊申戦争ではずいぶん使われている…。現在は美しく、ライトアップされた鶴ヶ城。だが、会津戦争直前の写真に写るのは、痛々しい外壁だ。その多くは、うちの先祖が開発した大砲によってつくられている。

会津戊辰戦争とその後の悲惨は、あのときの鶴ヶ城の姿にすべて集約されている。初めてその写真を見たとき、いわきの海岸線を初めて見たときと同じ衝撃が襲った。そこに生きた人、そこで亡くなった人たち、そして、その後の凌辱の姿をフラッシュバックのように見たからだ。
 
きっと、オレはそのときの贖いをご先祖さまから背負わされているのだろう。
 
なんとか会津支援バスツアー最低20名を集めたい。仕事に急かされながら、そんなことばかりが頭をよぎっている。