秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

おつかれさまでした。

これまで伏せておいたが、昨年、福島県委託提案事業の佳境となった10月から12月。じつは、平行して、久々、純然とした教育映画作品を3本つくっていた。

いろいろな事情で遅れていた東映総合カタログ掲載済みの作品1本と10月に制作の話が持ち挙がった同一内容の種類別2作品だ。いずれも東映サイドからの完成予定日の問い合わせもあり、なんとか年内に片づけなくてはいけない仕事だった。

ショートフィルムとはいえ、残り2か月という時間は、ありえない時間だ。しかも、11月8日、11月22日23日、12月5日といずれも準備と手間のかかるツアーとイベントが続いている。いまから本を起こし、オーディションをやり、衣装、ロケの手配…。「それ、ムリでしょ!」。業界関係の知人にそういわれ、私もその通りだと思った。

よく、いろいろな事情や条件、過去の事例や経験から、「これはやれない」「それはできない」という人がいる。確かに、それも事実だろう。常識的に考えて、物理的に難しいことというのはある。

だが、やれるか、やれないかではなく、やるのだという決意が先になくては、やれるものもやれないのではないかと私は思う。

もちろん、それを実現するためには、自分の力だけではどうしようもないことがある。
いや、その方が多いだろう。しかし、自分の力だけではどうしようもないことだからこそ、やれるかやれないか、たぶん、やれないだろうの気持ちでは、周囲も力を貸してはくれない。可能性を広げることもできない。

できることだけやって、できなことは最初からやらない。それは性分に合わない。できない可能性はあっても、できる可能性を信じて、やれる限りのことをやる。その挑戦の姿勢があれば、周囲の共感や協力は生まれると私は思っている。また、その姿勢を貫くことでしか、実現はできないとも思っている。

今回、短時間の中で、キャスティングをやってくれたプロダクションもあれば、厳しい日程の中、撮影をくみ上げたスタッフの力もあった。年末なのに、ロケ協力してくれた店舗もあった。仕上げ作業が年末年始にかかってしまった音効さんやデザイン事務所、編集スタジオもあった。

いつも無理難題や迷惑ばかりかけている私なのに、そうしたスタッフや協力先の力に支えられて、月末からこぼれたが、なんとか年初5日にまとめ作業を終えることができたのだ。

久々、教育短編物だったが、いずれもいい作品になったと思っている。この仕事は、結果がすべてで、東映が販売に載せて、売れなくてはいくらいい作品でも認められない。それにも応えられるものと確信しているし、期待している。

さすがに年末、からだにしわ寄せが来た。だが、それも覚悟のことだ。始末をつける。片をつける。どのような過酷な状況でも、それだけはする。

それが人間ぞ、それが男ぞw

おつかれさまでした。