秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

人と人をつなぐ本当の力

昨日は、地元、赤阪、青山、西麻布に在住、もしくはかつて在住していた方たちとの新年会。青山中学校をお借りしての集まりに、毎年顔を出している。
 
みなさん。中高年世代の方がほとんどだが、「大いわき祭」「福島・東北まつり」と2年続けて、来場してくださった方たちばかりだ。両手にいっぱい野菜をかかえて帰ってくださった方たちもいる。
 
オレは参加したことはないのだが、毎年開催の一泊二日の懇親会を今年は福島で…と考えてくださっている。会津の八重の桜歴史館、鶴ヶ城飯盛山…で、東山温泉泊か、勿来の関、五浦美術館、いわきの被災した海岸、ららみゅう、アクアマリン福島、湯本温泉泊かスパリゾート泊…
 
あるいは、欲張って、会津泊のあと、帰路、いわきを回って常磐道…という手もある。

そんなことが港区檜町公園での福島支援イベントのつながりの中で実現できる道ができてきた。

福島と東京をつなぐ道を市民レベルでつくっていく。大規模ネットワークではできない人と人のふれあいをそうした小さなネットワークからでも始められる。大事なのは、数ではない。質なのだ。濃さなのだ。

これとは別に、仲間のYさんがやっている、パワーオブジャパンのいわきの農業支援や子どもたちへの支援の取り組みをMOVEのネットワーク事業やツアーと連携する話も進めている。

Think Again岩手三陸のIさんには、日本酒つながりのネットワークをつかって、人を動員し、うちの旧メンバーであるS美の酒蔵ネットワークとリンクさせる計画も進めている。これも、リアルふれあいを小さなネットワークにして、質と濃さを追求する。
 
質と濃さとは、一言でいえば、仲間内えこひいきだ。行政でも、大企業にもできない、支援活動のスネをそれで打つ。

小さなNPOや一般社団法人、任意団体とそこにつながる福島の業者さんや生産者、加工業者、文化市民団体をえこひいきでつなぎ、質と濃さによって、リピーターをつくり、その口コミによってファンを拡大する。

そのために、赤阪、青山の地元のつながりを大事にしてきた。MOVE以外の支援団体とのつながりも大切にしてきた。いわきを中心に、いろいろな市民の方とのふれあいとつながりをつくってきた。
 
小さな集団、資金力のない脆弱な集団とたばかる奴らに、人と人をつなぐ本当の力が何のかを証明してやろう。人と人が結ぶネットワークとは何なのかを示していこう。
 
それがあれば、にぎわいが生まれ、活力と笑顔が生まれ、物も人も流れだし、動きだし、人々の心ばかりか物資的な潤いも、ゆるやかだが、生まれてくる姿を見せていこう。

人はつい忘れてしまう。ああ、もう疲れた、もうダメかもしれない…。どうしていいかわからない…。心も体も寒々しとしたとき、欲しいのは、温かさだ。冷たい水からあがったとき、欲しいのは毛布であり、タオルであり、暖だ。

どのようなすぐれたネットワークでも、それがなければ、何もしていないのに等しい。