秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

救いの菩薩

福島のことをやるようになってから特に顕著なのだが…世の中ってのは、ヘンなところでつながっているもんだと思わされている

今日、御茶ノ水のある会社に出向き、自主作品やその他の作品制作の連携協働作業について打ち合わせをしていると、いわきを選挙地盤とし、今度の安倍内閣で大抜擢で入閣した参議院議員のMさんの話になった。

なんでも、オレと同世代のM社長は、大臣のMさんやいわき選出のI議員と昵懇らしい…。
 
実は、現政権で入閣したMさん。うちの事務局長のSさんの紹介で、震災の年の「大いわき祭」で、こちらもオレとちょっと縁のある民主党のHさんと一緒に被災地の現状やこれからについて壇上で語ってもらった。

以来、いわきの復興支援では時間を惜しまず、仲間の復興東京オフィスのオープニングにも参加してくださり、何度かお会いしている。
映像の制作と販売の話をしている中で、M大臣でつながりがるとは全く考えていなかった。

まして、今回の協働事業のために、Mさんの会社側の担当者として紹介されたI取締役は、学生時代、東映の大泉撮影所で特撮の制作のバイトをやり、いまそのときの仲間が責任者になっているというw

だが、物事が前へ進むというときは、そんなものだ。バラバラになっていたジグソーパズルのようなもので、単独でいるときは、自分のパズルしかみえていないが、つながりだすと、それが当然のようにつながっていく。
 
同時に、うまくつながらないときというのは、また、それなりの理由がある。うまくつながらないことで、実は、別のことがうまくいくということもあるし、つながらないことで心に浮かぶいろいろな自分の心の動きと出会えるからだ。
 
先月後半から連絡のつかない案件でハラハラさせられているのも、自主作品で最短の日程をと思っていたが、それが簡単に組めないのも、意味がある…と心から思える。
 
人は眼の前に出現する現象、ひとつひとつに心を揺さぶられる。
 
不愉快に思う心も、進まないことで生まれる苛立ちの心も、そうしたことの原因になっている人や事柄を責める心も、そうしたときに心をよぎる。その心の動きをどう受け止めるのか…。そのためにもたらされる不具合や不都合をどうとらえるのか…。
 
結局は、自分の人としての質や度量を試されているような気がしている。
 
ああ…自分という人間をもっと高めてくれようとしてもらっているのだ…。ありがたいことだ…。そう本気で、心を切り替えられる自分であるかどうか。不思議なことに、そんな思いがしっかり心に根付きはじめると、こうして、今日のように、ジグソーパズルがあらかじめ約束されていたようにするするとつながる。
 
おそらく、そういう心に変わっていなければ、こんなにうまく話は進んでいなかっただろう。

どのような現象も、すべてをありがたい…そう思えると、人にはいろいろな救いの菩薩が現れてくる。