秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

芝の中華店

昨夜は、芝商店会の中華料理店で忘年会。これまでにも何度かこの中華店で宴会や食事をしているのだが、実にうまい。しかも、中華のB級がうまいのだw
 
普通にランチや夕食で食べるときには値段は平均的。味は悪くないから、それでいいのだが、宴会のパッケージになると、途端に驚くほどの安さになる。
 
たとえば、エビチリによせ、青椒肉絲にせよ、八宝菜にせよ、ナスの豚肉炒めにせよ、ニラレバにせよ、定食で食えば、800円~950円といったところだろう。それが、宴会だと、すべて食べ放題+飲み放題で3500円なのだ! まして、フカヒレまでその中に入っている!w
 
さらには、B級の王道チャーハンは、中国の大会で金賞をとったというくらい、確かにうまい。辛いのが好きなオレにはたまらなく、マーボー豆腐がまたうまい。
 
残念ながら、昨夜はオレはもうお腹いっぱいでそこまでたどり着けなかったが、大食漢の仲間の社労士のIさんや美食家のKさんなどにはたまらないはずだ。魚の姿揚げといった高級料理はないものの、フカヒレはちゃんと抑えて、この値段なのだから文句のつけようがない。
 
あまり知られていないが、実は、芝商店会にはうまい中華屋が多い。香港料理もあれば、北京もあれば、上海もある。以前、不思議に思って地域の人に聞いたら、この10年くらいの間に中国人の方が増えたらしい。ミニ中華街的なのだ。当然ながら、ほかの店と差別化やうまさ、安さを競うのだから、磨かれるに違いない。
 
昨日サービスをしていた中国人の若い女性に話を聞くと、瀋陽からの留学生で、青学の理工学部に通っているという。日本語もうまいし、かしこい。それによく気が利く。
 
青学といえば、相模大野。しかも、理工学部は4年間、相模原のままだ。住み込みまかない付で、家賃や食費の負担が軽いとはいえ、芝から相模原まで通学はきっと大変だろう。それに私学の理工学部は学費が高い。

彼女のまだ幼さの残る笑顔をみながら、日中の領土紛争やそれに煽られて国防軍だの、核保有だの、アホなことを言っている奴らのくだらなさが心に浮かんだ。

一時期、ずっと北京で仕事をしていたときもそうだった。そして、上海からの留学生だった女性と8年ほど一緒にいて、その仲間や友人たちと親しくしていたときもそうだった。

いろいろな考えの違いは、ほとんど組織や集団の建前や見栄、くだらないプライドから生まれている。庶民の生活交流の中で、胸襟を開いて、互いに親しく話し合えば、大方の問題はいい形に落ち着いていく。
 
国も違えば、言葉も、生活習慣、民族性、歴史もまったく違う。違うことを違うだろうと互いに指差して、侮蔑や排他をやって、人が共に生活できるわけもなく、親しくなれるわけもない。

違いは承知で互いにやさしくあろうとすれば、必ず、通じ合えるものがある。このところ、選挙のせいもあって、あちこちで威勢のいい言葉や強圧的なものの言い方、人を小ばかにしたようなものの言い方を平気でする都知事候補者など、他人の発言を平気で遮る討論が繰り返されている。

そんな非常識で、人間性の低い連中が都政や国政をやっていこうとしている。あれは、果たしてあるべき大人の姿なのか…。
 
3、4か月海外で生活して、そんな考えや態度で何人の親友を海外でつくれるか、そういう人たちにはぜひ試してもらいたい。地方の限界集落化している場所や仮設住宅で数週間生活し、人々の声と願いを聴いてから、公約やマニュフェストをつくってもらいたい。幼稚園や保育園の子どもたちと3日間でいいから、生活し、子どもたちから慕われる大人であるかどうか、自覚してもらいたい。