秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

今日も走っている

「福島・東北まつり」の構成台本を2日半で仕上げ、昨日は会津若松へ。
 
直前になるが、具体的な詰めをしたいとお願いし、先方の復興支援プロジェクト室の次長さんも対応していただいていた。今度のイベントの中で、大学との提携推進が進んでいることを告知するためだ。
 
しかし、会津は遠い。普段都会の便利さや、近距離圏で用件を片付けることに慣れていると、往復8時間近くは、かなりのものだ。実際、会津若松にいたのは、わずか1時半程度。だが、次の布石のためにはどうしてもこのタイミングでなければならない…と確信していた。
 
イベントはわかりやすい。また、復興支援いった姿としてもみえやすい。が、オレは、そうしたいろいろにある復興イベントは、それだけでは意味がないと考えている。告知にもなるだろうし、出店した業者にとっては売上にもなるだろう。しかし、それにしがみついていても、現実の重さは、じつは、そうかわらないのだ。
 
人の気持や周囲の人を高揚させたり、巻き込む上で、イベントには意味がある。だが、そこには、次に何があるのか、その次のために、このイベントをどう人々に示すのかの姿と方向性がないといけないと思う。

大事なのは、イベントを通して、どのようなコミュニケーション、ネットワークをつくろうとするのか、そして、その深度はどの程度なのか、なのだ。
 
前回の大いわき祭がなければ、いま、オレたちの活動もこうした形に発展していなかった。そこにあったのは、いわきの人々とオレたちとの深度の深さなのだ。それを今年は福島全県に拡大した。願っているのは、そこで生まれる新しい出会いとコミュニケーション、そして、ネットワークだ。
 
同郷の副幹事長のO議員の力もあって、復興庁とのつながりができ、まさに、福島の明日のために力を結集する素地ができてきた。あと、二日。日曜の天気を心配する声があるが…
 
昨年同様、雨なんぞ降らせねぇ。そう確信している。今年は昨年以上に今回のイベントは大きな意味がある。それは、きっと5年後、10年後、そうだったのか…と気づくときがMOVEのメンバーにも、そして、かかわりあった人々にもくるときがある。
 
その、みんなに見えない5年後、10年後をみて、オレは、今日も走っている。