秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

役と人と

組織や集団の中で、資料を見るのではなく、読む人。情報を知るのではなく、つかむ人。戦略や戦術を考えないのではなく、考える人。言葉だけで、行動しないのではなく、行動する人。組織や集団のために、いま自分の役割がなんなのかを考えるのではなく、指摘されたり、指示される前に行動できる人。というのが、役職や役割といった役をこなせる人…のはずだ。
 
だが、いまは、そうした人でなくとも、役職や役につく人は少なくない。いや、昔から、そうした能力や配慮なくして、役職や役につく人は多い。
 
以前のように、学歴や学閥でそうした役につけるほど甘い世の中ではない。だが、要領と調子のよさ、計算高さでそうした役につく人は、逆に増えているのかもしれない。

情報をやたら集め、武装する人がじつはとても自分に自信がないように、事前に何かを知らないと前へ進めない人がじつはとても臆病なように、計算がないと生きられない世の中になっているように、カン違いしている人が多い。
 
それが、人に要領と調子のよさが必要なのだと思わせている。あるいは、人を操作するために必要なことだと思い込ませている。
 
だが、最初にいったあるべき人の姿は、そこからは実践されないし、手にも入れられないものだ。

それはなぜか。自分の身の安全だけを考えていてはできないことだからだ。
 
人にどういわれようと、自分の役を自分のためではなく、なにかのために費やそうという気がないとそれはできない。また、そうした人だから、役というものの重みと価値を生んでいる。
 
オレなども、決して、そうした役が十分に担えるような人間ではない。だが、たどたどしとも、そうある人間になりたいと思って日々努力している。教えられたのは、芝居や映画の世界であり、かつ、務めたサラリーマン生活での経験が大きい。

幸いにして、オレが出会う役を生きる人には誠実な人が多い。お互いさま、だれも完璧な人はいない。だが、不足はありながら、それを補う何かの役をもっている人が多い。それは、幸せなことだと思う。

昨夜の東京同窓会。同窓会の仲間たちが「福島・東北まつり」の手伝いを表明してくれ、社内での告知までやってくれる後輩までいた。ありがたい限り。

写真は小名浜高校フラチーム。10月27日13:20の出演予定です。

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