秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

新しい数式

同級生のIに誘われて、高校の東京同窓会の下打ち合わせ。
 
日本橋老舗和菓子店の経営者Hさんが会長。事務局をYさんとIさんがやってらっしゃるのだが、このお二人、相模原市在住。市会議員もやっていたというYさんは、すぐに相模原のオレの自宅の場所がわかる。奇遇。
 
このところ、総会にオレは参加していない。同級生仲間や一つ下の学年の連中と二次会で合流するのが普通になっている。
 
決まりきったあいさつに、祝辞やスピーチ。60代以上の人間を中心に、母校愛や思い出話にばかりふける同窓会など、社会の一線で働いている連中や若い世代が魅力を感じるはずがない。
 
同窓会に限らず、お仕着せの式次第につき合わされ、上意下達式にコントロールされる集いに、いま人は集まらない。まして、業界の懇親会でもなければ、ビジネスセミナーでもない。仕事の延長ではないし、そこに利害関係はないのだ。
 
そうなれば、無理して窮屈な集まりに出かけようとは思わないし、10000円近い参加費を払って、貴重な時間を費やそうとも思わない。
 
いまは参加者が主役になれ、自主的、自発的に会を運営したり、企画できるような集りでなければ、人は魅力を感じない。人集めをがんばろうとも思わない。
 
それには学年のリーダー、主役たちをつくることだ。また、中心メンバーが定期的な交流機会と場をつくり、同窓会を通じて、ネットワークが広がりることの楽しさ、ネットワークを生かせる工夫が必要。あくまでも同窓会という器を提供するだけで、その中身は参加者たち自身がつくりあげていけばいい。
 
前回の総会のあと、オレたちの学年と一学年下のMくんたちと同窓会そのもののあり方を根本から見直すべきではないかと二次会の席で語り合っていた。そうしなければ、おそらく、今後、体力的なことや健康上のことで、高齢の先輩たちが出席できなくなり、やがては、同窓会そのものを支える人材がいなくなってしまうだろう。
 
相手が聞く耳もっているかどうかは関係なく、いいたいことだけいってしまえと、そんなことを冒頭まくし立てる。と、どうしたことか、Hさんたち、上の先輩たちが賛同してくれるw

来月、大阪へ異動になるMくん。エースMくんがいなくなるのは痛い。しかし、大坂同窓会の役員をやっているから、そのうち、タブレットをつかって、東京、大阪、同時開催をリアルタイム中継で結ぶなんてこともできなくはない。
 
オレが進めているMOVEの取り組み、その新しい数式は、別に社会的な協働事業にだけ通じるものではない。こうした同窓会ひとつとっても、前例主義や事例主義からの脱皮が必要。そして、参加者=市民の連携の中で、自発的、自律的に協働していく…という姿勢が求められているのだ。
 
新しい数式は決して難解ではない。参加する側の立場で物を考え、見るということだ。