秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

足るを知る

昨日は未明の3時半頃に乃木坂を出て、寒風の中、丸一日のブッティスト修行。寒さや冷たさ、眠気と闘うものと、修行の基本は決まっている。

その修行がよかったのか…夕刻近く事務所にもどると、東京都からNPO法人の認証書が届いていた。あわてて、郵便局に受け取りに。夕方からカメラマンのHと撮影の打ち合わせが入っていたからだ。
 
弁護士のKの方でオレのミスを訂正してもらい、申請書を提出したのだが、そこにもケアレスミスがあり、数枚の書類を簡易書留でおくってから、連絡がないので、およよ…と思っていた。まさに、便りのないのはよい知らせ。
 
しかし、同封されていた内容を確認すると、登記後、また、あれこれ、東京都に提出する書類がある。ちょい、この時期忙しくなっているが、残り10日ほどで提出を終わらなくてはいけないらしい。とはいえ、東急ハンズに以来した登記用の印鑑、ゴム版がまだ上がっていない。
 
今日は、朝から雑務があるのと、午後から夜まで、撮影の事前打ち合わせが東映である。ということで、来週月曜からダッシュすることに。

昨日、ダボス会議渡辺謙のスピーチがあった。
 
以前から何度か紹介しているが、NHKの特番で、原爆の問題、戦争の問題に積極的にかかわり、平和の意味や戦後66年のこの国の歩みのあり方に、言葉は丁寧ながら、実に的確な指摘を続けている。
 
オレも何度かこのブログでふれているが、日本の高度成長期を懐古し、あの当時の日本人の姿を賛美する風潮がある。しかし、現実には、そこにあったのは、いろいろな社会的矛盾であり、その目指した方向性は、物理的な豊かさでしかなかった。
 
日本人の精神的な豊かさ、足るを知る…という清楚で、謙虚で、他者と分かち合うという美しさをオレたちは犠牲にする中で、いまこの国をえてきたのだ。
 
しかし、この20年と今回の震災、そして原発事故が教えたものは、それで果たしてよかったのかという問いだ。その問いへのひとつの回答を、渡辺謙は示している。

NPO法人MOVEの根幹と、それを支えてくださる人々の心の結集…そこに、これがある。MOVEは、まさに、時代の只中で、これまでとは違う、新しいNPOの姿を示していくことになるだろう。