秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

いい男、いい女がいなくなっている

アメリカの連続テレビドラマ「ホワイトカラー」の2シーズンを英語の聞き取りをかねて完全視聴する。
 
マンハッタンを舞台した、知的犯罪とそれを追うFBI捜査官と協力者の姿を追ったドラマ。ニューヨークを舞台にしているだけあって、会話が実にシャレている。サスペンス仕立ての緊張した展開も多いのだが、エスプリとジョークにとんだ会話がドラマを重くしない。
 
美術、骨董、宝飾、歴史、医学、物理学、生物学、数学、犯罪学、ITと、挿入されるモチーフは多種多彩。その分、一話一話が視聴者の知的好奇心を刺激し、まったく飽きさせない。知的厚みがある分、台本もよくできている。
 
下敷きにしているのは、おそらく、シャーロックホームズ。FBIのパーク捜査官と知的犯罪のエリートで、FBIに協力し、刑務所暮らしを免れているニール。男性二人の役回りは、まったく同じではないが、ホームズとワトソンの関係に類似している。

イギリスBBCのテレビドラマでも、現代版シャーロックホームズをやっていて、昨年、第一シリーズがNHKで放送された。こちらは実に重厚。完全に原版をアレンジしているが、「ホワイトカラー」は、アメリカの作品らしい軽妙さが売り。
 
超イケメンのニールの周辺に登場する女性たちは、いずれも美しい女優陣で固められ、笑える下ネタジョークもあちこちに飛び出す。だから、当然、お色気もある。主要な女性の役柄は、気は強いが、同時に、女性らしい、やわらかさ、美しさ、献身さを持ちあわせている…という設定w。これでは、女性ばかりでなく、男性がはまるのはムリもないw

なんて、作品を見続けていたせいか、ふとこんな曲が聞きたくなった。女の弱さにふれてみたい…このドラマ、そんな気分にさせる。
 
なぜなら、ドラマに登場するような、いい女が身近にいないからw だが、女性たちはいっているだろう。ニールのようないい男が身近にいないからだと…
 
確かに、いまの世の中、いい男、いい女がいなくなっている。