秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

帰りましたぞと、そこにばばあが

この時期の佐賀の気候風土のせいかなのかと思っていたら、福岡も、帰ってきた東京も蒸し暑い! 地下鉄の大門駅は、浴衣の兄ちゃん、おねぇちゃん、家族連れで混んでいる。東京湾花火大会だった。
 
人ごみに背を向けて、とっとと乃木坂に戻り、熱を孕んだ部屋に風をいれ、エアコンをガンガンかけ、風呂に入り、からからの喉を潤そうと近くのスーパーに歩いていると、そこにハンナのばばあが!
 
ふらふらとオレの前を少女のように歩いてやがる。こいつは、本当にあの世にいっても、ふらふらとオレの前を歩いているような気がする。どうして、こうも偶然に、しかも、互いに遠隔地から帰ってきたその日にばったり、乃木坂で会うのだ?
 
「いま箱根から帰ったのよ」「オレもいま佐賀から…」といいかけたが、またまたばばあ、勝手に話を。「ね、どうよ。自民党も、民主党もさ…」と勝手に話を変える。
 
佐賀は暑かったと続けようと思ったのに! かみ合わない話のまま、なんとなく、わけもなく、二人でスーパーにいき、「じゃ、来週ね」と、かみ合わないまま別れる。どうして来週なんだ?
 
ということで、ばばあに話せなかった、ひなびた武雄温泉旅館のロビーと喫茶室にあったアンティークをいくつか紹介する。
 
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これは、古伊万里の陶芸作家による「南蛮人形」。古九谷などでもそうだが、伊万里古伊万里の方が深い味わいがある。とりわけ、古伊万里は彩色が艶やか。その艶やかさをうまくつかって、「南蛮」の世界をうまく描いている。
 
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西洋アンティークの仕切り屏風の板にはめ込まれていたポートレート
 
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英国調のロビーの喫茶室。これは好みの人とそうではない人に分かれるだろう。
 
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その書棚にある英書本の復刻版。センターは、セルバンテスの「ドンキホーテ」、DE LA MANCHA。ミルトンの「失楽園」もあったぞ!
 
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SPレコードも聴けるが、銀板オルゴールも聴けるすぐれもの。オルゴールからレコードに変る時代の蓄音機。貴重だ。
 
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旅館の玄関に、意味もなく置いてあった、トヨタの復刻初代クラウン。古伊万里以外は、どれも創業100年を記念してそろえたらしい。
 
ほかにも、古伊万里以外に、有田や創作陶芸の焼き物でいいものがずいぶんあった。最後に、レモングラス。なんでも、佐賀の武雄というところは、レモングラスの生産高が、国内でも屈指らしい。
         
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