不義理はいい作品で
半期の試算表作成のための資料整理と源泉税の一覧表づくり。
息子用兼経理用に、これまで使っていたノートパソコンを相模原に渡してあるので、忙しい中、時間を見つけて、かみさんが自宅で資料をまとめてくれていた。その確認と不足資料の整理で、来訪。
経理に時間を割かないで済む分、ずいぶん助かっている。大学の頃からの付き合いで、あれこれあって互いに歳をとった。その分、人間的な信頼関係が深まったと思う。
古くからオレを知る人間たちには、どこか共通の願いや期待がある。そればかりでなく、イワのように新しく知り合った連中でも、感性や感受性の鋭い連中も不思議なことに同じ願いや期待を持ってくれる。
どういう状況にオレがいようと、いい作品をつくって欲しいという願いと期待だ。
おしなべて、そういう連中は、知的だし、頭脳も明晰。社会へのまなざしもしっかりしている。
オレには、なにもないが、そうした人との出会いや絆に恵まれているのは、大きな宝だといつも思っている。
あまり時間は残されていないが、その願いや期待に応える仕事をすることが、オレの願いでもあり、社会に対する自分のミッションだとも思っている。
それに応えられる自分であるために、一年に一度は修行僧のように、自分へ心の課題を課す。寒中読誦修行がそれ。
翌日またまた午前3時起きということで、9時にはベッドにもぐりこみ、爆睡。コレドにいたT大学教授秘書のTさんから誘いの電話やメールがあったが、すっかり気づかず、またもや不義理。
しかし、これも世のため、人のためとオレが定めた、オレの修練。不義理は、いい作品でお返ししよう。