秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

新年のあいさつ回り

午前中、ブッティストの年始のイベントに参加。
 
今年は、これをやったという一日をつくり、出会った人に笑顔と感謝を。一日一冊、一日一善、一日一行、そのどれかをやろうと決めた。
 
一行には、運動もあるし、仕事もある、映画や舞台を見ることも、人と出会うことも。その行=行動=実践の中で出くわす、いいこと、いやなこと、大変なこと、しんどいことに、できるだけ、ありがとうございますの笑顔でこたえる。
 
そのとき、感謝の思いが沸かないときは、自分を振り返り、どこにそうできない課題があるのか内省する。これが、オレの今年の目標。
 
ということで、かつてずいぶんと仕事をいただき、経営面でも助けてもらいながら、ちょっと疎遠になっていた部署に、2年ぶりくらいに顔を出す。
 
以前と変わらない笑顔で迎えてもらい、ああ、自分の気持ちが開いているいると、こんなふうに相手も自然に笑顔でふれあってくださるのだなと、実にありがたい気持ちになる。自分の心が変わると、人が変わって見える。
 
自分でいうのも何だが、オレは、人と出会って、その人がどういう人か、何を悩んでいるかを読む力は、たぶん人一倍強い。それは、剣道で身につけた技。これまでの多くの失敗と挫折から学んだこと。
 
しかし、それが、舞台の演出やいまやっている映画の監督業には、向いていた。組織の管理職としても向いている能力だったと思う。
 
だが、読みが深い分、いったん、人をこうだと決めつけてしまう悪い癖も同時に身につけてしまった。人を集合して、自分の思いを形にしたいという欲が深い分、物事を実現する力は相当あると思うが、またその分、自分の思い込みに縛られるという悪い癖もある。
 
幼い頃、人に手ひどく裏切られ、ひきこもりかけたこともあって、そのトラウマから他者に敏感になり、それがいい癖と悪い癖の両方を処世術として身にまとってしまったのだ。
 
すべては自分だから、それをまっこうから否定する気はない。
 
だが、そうした自分のよさと足りなさときちんと向き合い、少しでもだれかの歓びや幸せにつながれる存在でありたいと願う。大したことはできない。だから、生活の中で、自分にできるささいなことからやろうとしている。
 
それが結果的には、仕事で実現したい世界にもつながっていくのではないかと、漠然となから直感しているのだ。
 
今月でオレは、57歳になる。初見であった人は、だれも信じてくれない(笑)。自分でもこんな57歳でいいのかと思う。小学校の3年生といわれて、なるほどねと自分でも頷いてしまう。
 
できるだけ汚れなき心でいたいとは思う。だが、それが自分の幼さを許す、言い分けにならない歳にしなくてはと、考える、新年のあいさつ回り。