秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

おひさの顔

ノロウィルスが流行っているらしい
 
代官山にある編集スタジオのオペレーターのKくんもやられた。中学校社会科公民的分野の副教材が本来、先週のうちに見本DVD-Rまでできるはずだったのが、彼の不調で編集の最終確認が連休明けになる。撮影に協力してもらった、和田村のYさん、Oさんに早く渡したいのだが…。
 
申し訳ないと電話の向こうで平身低頭するKくんは、オレのために、連休初日に出てきて確認作業をやるといったのだが、オレも三年前、おふくろの葬式のときにやられて、あの自刃割腹するような物凄い痛みと苦しさはわかているし、1週間は思うように体が動かないのを知っている。連休はゆっくり休めといって、確認作業を昨日にした。
 
1週間ぶりに会ったが、まだ顔色が悪い。それでも詫びる、Kくんが痛々しい。こいつ、いい奴。
 
最近、外部での編集作業は代官山にあるトラステックのスタジオになっている。近い。青学の脇を抜けて、わずか20分。
 
事務所に戻り、この間撮影し、編集を終わったばかりの女性の人権物の作品のフライヤー原稿をつくり、東映の宣伝担当のKさんに送る。いじめ、公民、そして人権啓発作品と、立て続けに、Kさんにあれこれアドバイスされながら、作業をやってもらっている。Kさんのアドバイスは実に的を得ていて、ありがたい。
 
気づけば、すでに夕刻。雨が降り出す前にと、ウォーキングに出る。が、遅かった。銀杏並木にきたところで、マジ雨になり出し、急遽、折り返す。
 
うちの照明のSが手が空いているときにとってくれたオレが演出をつけている現場写真を見て、びっくり。妊娠三ヶ月だった腹が、五ヶ月の腹に変っている。やばい。と気づいてから、ちょいマジ運動を復活させようとしている。
 
村娘は腹が出ていてかわいいというが、いくらなんでも五ヶ月は醜い。それに、オレの好きなDIESELは、タイトな服。着れなくなってはマズイっぽ
 
事務所に戻ってしばらくして、珍しくテレビ・映画プロデュサーのSから電話。その声の向こうには、ハンナのばばあのひからびた笑い声が!
 
奴が自分から電話をし、かつハンナにいるということは、また、フリーになったということ。イタコのソンチョウの読みは的中。
 
著名なCGの制作会社が映像の制作部署を立ち上げ、そこにスカウトされていっていた。Nテレビの深夜ドラマをやり、それを映画化して、ついこの間、公開されて終了した。奴はわかっているが、オレが認めない映画
 
そこにスカウトされてすぐくらいに、ある仕事の相談に乗ってくれと会って以来だから、電話では話をしていても、会うのは一年ぶりくらい。あちこち、所属はするものの、いつも一年程度で辞めてしまう。本来、組織には向かない奴。
 
以前は二人で毎日のように飲み、船に乗り、新しいテレビドラマの企画や舞台、映画づくりを目指していた。
 
CX系の著名ドラマのほとんどに関わり、一時は飛ぶ鳥落とす勢いで、いまでもテレビ界では有名な奴だが、テレビ人の寿命は短い。そんなときにオレと出会って、刺激を受け、これまでにない作品づくりに燃えたが、オレの考えるドラマの世界は、いまのテレビの世界では跳ね返される。奴は奴で、悔しい思いをしたと思う。
 
一昨日のおひさの運動、前日3時間までの編集作業やフライヤー原稿づくり、それに再びの運動と、疲れていて、酒も進まず、じっくり語らう時間も少なかったが、また近々に飲むこともできるだろう。いまオレが考え、つくり上げようとしている世界が何か。それを語るには時間が短かすぎた。
 
「身体は大丈夫なんですか?」。帰り際、そう奴が聞くのは、オレを救急車に乗せたことがあるから。
 
疲れてはいるが、大丈夫。負けない秀嶋は、いまだ健在なり。