秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

まだまだ修行中

トホホの10時間。
 
編集にはEDLファイルがあり、そこに編集のデータを呼び込んで、プリントアウトなり、ハードディスクにコピーするなりできるのだが、その機能がうまく動作しない。新編集システムへの不慣れが原因に違いないのだが、それをやっている時間がない。
 
ということで、編集シートを手書きで起こす。短編とはいいながら、1時間近くある作品のシート書き。ほぼ10時間を費やす。ノンリニアの編集になる以前の超アナログな作業。
 
しかし、睡眠不足続きなのに、その面倒をどこか楽しんでいるオレがいる。こんなことでもないと、編集シートの手書き作業などやれるものではない(爆)。
 
データを持ち込む予定の代官山のスタジオに1時間遅れで到着。編集のKくんと打ち合わせ。ギリギリ間に合った。
 
このところギリギリ続き。というか、オレの人生は、つねに、ギリギリ。いまに始まったことではない。だが、Kくんが指摘するように、ギリギリ続きでは、心もからだも持たなくなるときがくるのかもしれない。
 
だいぶ前のことだが、ある芸能プロダクションの女性社長に、「秀嶋さんは、ピンと張りつめた糸のようだ…」といわれたことがある。「もっと楽に生きればいいのに…」。
 
そのとき、以前にも何度か同じことをだれかにいわれたような気がした。というか、そういえば、新しく出会う人によくそういわれている。
 
年齢とともに、だいぶ緩やかになっているが、どこか人に油断ならない奴と感じさせてしまうのは、オレがまだ人間ができていないということだ。ぬーぽーとし、チャらい軽薄者を装って、それを見破られないのがオレの理想。
 
それほど、付き合いの深くない編集のKくんに、心配されてしまうようでは、まだまだ。
 
理想にたどりつくには、まだ修行がいる。