秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

ひよこの夜

昨夜は、WCRP日本委員会渉外部長のHさん、NPOの事務局長Kさんの女性陣と新年会。

夏に久々、お二人と飲み、そのときから忘年会をと話していたのだが、互いのスケジュールが合わず、新年会ということに。お薦めの西麻布の焼肉店、胡同(フートン)を予約する。

Hさんは、広尾に事務所があったころからの付き合いで、ちょうどその時期に、オレは、音効スタジオのスタッフの連中に胡同を教えられていた。Hさんとは、同じ部署の連中と一緒に、広尾で飲み食いしていたから、一度くらいは案内しているかと思ったら、初。

Kさんは、住まいが大久保界隈だから、韓国風焼肉はお得意の世界かと思っていたら、こちらも胡同風の韓国焼肉は初。

その初体験にいたく感動の様子。どうしていままで連れてきてくれなかったの、となる。

都心では、塩カルビー発祥の店なのだが、そのうまさに、おいしい!の連発。「私たちが当然そういうって、思っていたでしょ~」とKさん鋭い。

オレは、焼肉奉行で、二人は食べ役。なんでも、焼肉というのは、だっと乗せて、だっと焼いて、会話は後回しで、まず食べる。というのが、二人の常識だったらしい。オレが、3人分ずつ小分けにして焼くのが待ちきれない様子。その違いでひとしお、盛り上がる。

実は、アフガンや戦後の日本を舞台にした映画のシノプシスを年末に二人に送り、次に会ったら、意見を聴かせてとメールしてあったのだが、忙しい二人は、読んでいるようないないような…。というか、それよりも、肉!といった趣。

結局、それは棚上げして、焼肉三昧。〆のカムジャタンに、再び、うま!

そうだった。おいしい飯や酒を前にして、仕事の話をしようとした、オレが浅はかだった。この人たちは、食べることが大好きだった…。

この店は、絶対、女性には喜ばれる。料金は値ごろだし、スタッフは気のいい連中ばかりだし、店長のSさんは、親切だし、安心して焼肉が楽しめるからだ。昨日も、正月だからと自家製のマッコリやキャベツサラダをサービスしてくれ、会計のときも小銭の端数をまけてくれる。

最近、酒が弱くなってきたという二人は、笑い上戸状態に近くなり、2月はオレがお薦めの徳島の焼肉屋にいこう、いやいや、その前に、あのメシを食おうと、飯談義になる。

オレはオレで、結構できあがり、帰り道だからと、二人を誘い、ひもの屋に立ち寄る。新しいバイトの女性店長にかわったが、チビタのイチは健在。結局、できあがってしまった二人はお茶で酔い覚まし。さすが、仕事のできる女性たちは違う。ちゃんと明日の仕事のために、コントロールしている。

Kさんという人は、本当におもしろい。初対面のときからだが、実に切れのいい突っ込みをしてくれるのだ。会話のリズムがわかっている人。キャッチボールができる人。だから、初対面のときから、初めて会った印象がなかった。

Hさんは、20代の頃から問題意識を持って、仕事に取り組んでいたが、8年のオックスフォードでの海外研修から帰っても、その姿勢は、出会った頃のままだ。

Kさんも、Hさんも、それでいながら、少女のようなかわいさがある。こういう人材は、なかなかいないと、オレは思う。いままでも多くの実績を積んできている二人だが、これからは、もっと大きな期待と活躍の場が与えられるだろう。

底抜けに笑え、ジョークとエスプリの利いた会話が楽しめ、それを仕事のエネルギーや気分転換にできる。それでいながら、明日の仕事のことを考え、自分をコントロールできる。

この間の酒豪編集者Rとベティといい。女性陣に年明けから、いい時間をもらう。

ところで、Kさんが、いままでいえなかったけどと、「初めて会った時から、秀嶋さんは、ひよこ、みたいだと思っていたの」と、いっていたが…。

それは、かわいい人ということなか、おこちゃまくんということなのか…。なぞの一言。