ORIONのやさしさ
昨夜は、オリオン星雲の流星群が見える日だったのか…?
夜、ジョギングを終えて、事務所に戻り、シャワーを浴びて、原稿に向かっていたら、遅い時間に、REDスタッフのメグから電話。REDへの誘いなら、Youがメールしてくるはずだし、一昨日も顔を出している。
一昨日、スーツ姿の日、仕事帰りにオヤジさんの焼鳥Yoshiに、一人でふらりと寄って、そこそこできあがり、肋骨にヒビが入ったという酒の飲めないオヤジさんに、Redまで車で送ってもらった。
オレは、むしょうに焼鳥が食いたいときは、一人でオヤジさんのところに顔を出す。オネェちゃんを連れていくこともあるが、一人で焼鳥のときは、いままで新宿の鳥源だったが、青山村ネットワークになってからは、オヤジさんの店になっている。
その足で次は、REDとお決まりコース。それをやっているのをYouはわかっているから、二日続けのオレに連絡するはずはない。
最近、友人を亡くしてへこんでいるだろうし、がまん強い気性の分、若いけれど、耐えるところがある。しかし、そういう女子は、何かでプツンと糸が切れると、どんと落ち込んだり、気持ちを支えられなくなることがある。普段、自分から笑いのネタになったりして、周囲をなごませているが、メグは、そういう子だ。
何かあったのかと、マジ、心配になった。スイッチが入り、よろず相談屋さんモードになろうとしたら…。
…違っていた。オレのことを心配してくれていたのだ。
奴らしく、へへへ…。などといいながら、「カントク、知ってますか? 昨日、今日あたり、オリオン星雲の方に流星群が見えるんですよ。私、昨日の夜、二つも見ちゃいましたよ。へへへ…」という。
文脈が途中から出てくるのは、シャイなメグの特徴。ちょうど休憩タイムに外で空を眺めているらしい。
「今夜も見えると思うんですけど…」。その言葉に、オレも窓を開けて、空を仰ぐ。「曇ってるぞ。こっちは見えそうにないけど…」。
そんなやりとりをしばしやってから、なんで、そんなことを連絡してきたのかと聞くと、「カントク、なんか最近、落ち込んでるみたいに思ったから…。流れ星を見るといいことがあるっていうでしょ? きっといいことがありますから、カントクにも見て欲しいなって思って連絡しっちゃいました…」
参った。じんと、来た。久しぶりに、心から素直に、ありがとうの言葉が出ていた。
結局、ジョギングのいい疲れで、零時には寝てしまって、流れ星を見ることはできなかったが、流れ星を見たのと同じくらい、ありがたいなぁと、幸せな気持ちになれた。
中島美嘉の歌に「ORION」という歌がある。オレの好きな曲の一つだ。携帯の着信にもしている。サビの出だしの、♪泣いたのは ボクの方さ、というところが、気に入っている。
中島の歌には、繊細で、折れそうなやさしさや気遣いがある。それは、繊細で、折れそうな人にしかわからないし、できないと思う。
苦労の数だけ、それがある。試練の中で、夢を追う人には、それがわかる。
調べたら、25日までオリオン星座流星群が見えるらしい。また、今夜、空を仰いでみよう。
夜、ジョギングを終えて、事務所に戻り、シャワーを浴びて、原稿に向かっていたら、遅い時間に、REDスタッフのメグから電話。REDへの誘いなら、Youがメールしてくるはずだし、一昨日も顔を出している。
一昨日、スーツ姿の日、仕事帰りにオヤジさんの焼鳥Yoshiに、一人でふらりと寄って、そこそこできあがり、肋骨にヒビが入ったという酒の飲めないオヤジさんに、Redまで車で送ってもらった。
オレは、むしょうに焼鳥が食いたいときは、一人でオヤジさんのところに顔を出す。オネェちゃんを連れていくこともあるが、一人で焼鳥のときは、いままで新宿の鳥源だったが、青山村ネットワークになってからは、オヤジさんの店になっている。
その足で次は、REDとお決まりコース。それをやっているのをYouはわかっているから、二日続けのオレに連絡するはずはない。
最近、友人を亡くしてへこんでいるだろうし、がまん強い気性の分、若いけれど、耐えるところがある。しかし、そういう女子は、何かでプツンと糸が切れると、どんと落ち込んだり、気持ちを支えられなくなることがある。普段、自分から笑いのネタになったりして、周囲をなごませているが、メグは、そういう子だ。
何かあったのかと、マジ、心配になった。スイッチが入り、よろず相談屋さんモードになろうとしたら…。
…違っていた。オレのことを心配してくれていたのだ。
奴らしく、へへへ…。などといいながら、「カントク、知ってますか? 昨日、今日あたり、オリオン星雲の方に流星群が見えるんですよ。私、昨日の夜、二つも見ちゃいましたよ。へへへ…」という。
文脈が途中から出てくるのは、シャイなメグの特徴。ちょうど休憩タイムに外で空を眺めているらしい。
「今夜も見えると思うんですけど…」。その言葉に、オレも窓を開けて、空を仰ぐ。「曇ってるぞ。こっちは見えそうにないけど…」。
そんなやりとりをしばしやってから、なんで、そんなことを連絡してきたのかと聞くと、「カントク、なんか最近、落ち込んでるみたいに思ったから…。流れ星を見るといいことがあるっていうでしょ? きっといいことがありますから、カントクにも見て欲しいなって思って連絡しっちゃいました…」
参った。じんと、来た。久しぶりに、心から素直に、ありがとうの言葉が出ていた。
結局、ジョギングのいい疲れで、零時には寝てしまって、流れ星を見ることはできなかったが、流れ星を見たのと同じくらい、ありがたいなぁと、幸せな気持ちになれた。
中島美嘉の歌に「ORION」という歌がある。オレの好きな曲の一つだ。携帯の着信にもしている。サビの出だしの、♪泣いたのは ボクの方さ、というところが、気に入っている。
中島の歌には、繊細で、折れそうなやさしさや気遣いがある。それは、繊細で、折れそうな人にしかわからないし、できないと思う。
苦労の数だけ、それがある。試練の中で、夢を追う人には、それがわかる。
調べたら、25日までオリオン星座流星群が見えるらしい。また、今夜、空を仰いでみよう。