Red共同体
2日遅れの誕生日祝いでベティと外苑前のセーランでランチをし、時間つぶしに日用雑貨のFOB、スパイラル2階の雑貨店を冷やかして歩く。ついでにスパイラルの現代美術展を観て、まだ時間があるので、いきつけの珈琲店大坊へ。
まったり、ボーの好きなベティは、店員たちの珈琲ドリップの職人技に見惚れる。そうこうしているうちに、浴衣の着付けをしてくれるといっていた、ネーリストのKさんからベティに筺０貘早く、ベティをKさんの家に届けたら、すでにハマ、You、メグが仕込みをやっていた。
一旦事務所に戻り、蒸し暑さで汗だくになっていた体をシャワーでリフレッシュして、開始一時間前にRedへ。ベティにせっかく浴衣を着たのだから、写真とろうとシャッターを押す。最近、ネーリストのKさんは、若い女子常連の頼りになるねぇさん風になっているから、女同士、上でだべり場。
メグを冷やかしながら、待っていると、ヒロ、トモがいつもよりかなり早めに到着。焼鳥を差し入れしてくれたYoshiのおやじさんが、オレたちに一杯おごってくれる。ハマが気を利かせてつまみを出してくれる。お好み焼も早めに出してくれた。小麦粉の入ってない大阪風、腹にたまらず、酒のつまみにいい。これもYouの店の売上げを考えてのことかと爆笑。
ヒロ、トモと開始1時間前から戯言で盛り上がる。男子体育部は、やっぱいい。で、久しぶりのドラマーのアッコが顔を出す。続いて、お手伝いのエリ登場。Youが浴衣に着替えた頃、イガが、いつもの駄菓子にオモチャを買い込んで現われる。開始前からそれなりに盛り上がる。
時間になって、ベティ、ネーリストのKさんと一番下の娘が降りてくる。初参加のメグの女友だち二人も浴衣で登場。オレが一押しの女性ボーカル、Akikoも登場。アメリカのツアーから帰ってきた。Oちゃんと一緒にきたとき、今夜のことを話、これたら、来いよといってあった。律儀な奴、明日ライブというのに、顔を出してくれた。
Youが入れた、かつおがバカうま！ タイミングよく、前日も来たというRyoko、女好きIが現われる。やや遅れて、酒豪編集者R。独立して間もない。久しぶりに会う感じ。
遅くなると近所迷惑だからと、夏恒例の花火。そこにイモト登場。気づかないうちに舎弟のSもきていた。
イモトが女の子たちと盛り上がっているとき、メグの女友だちと年の近い、サトシが登場。イモトに気を利かせて、サトシと入れ替われと合図するが、KYな奴は、気づかない。それには、Youもエリも爆笑。で、無理くりサトシを若い女の子たちに紛れさせる。
少し遅れて、浴衣姿の人妻CHE、仕事帰りのカリスマ美容師I。いつもと違うヘアスタイルがオレ好み。これで、また、無垢な女を泣かせるつもりか！
そうこうしていたら、昭和歌謡ナイトのはずが、はたまた70年代、60年代ダンスシーンに。踊る踊る。Kさんも、Rも踊り、ベティ、Ryokoも、トモ、ヒロも踊る。ドサクサに女性陣の体にさわるトモがKさんに厳しく叱られる。さすがは、女性陣の頼りにになるねぇさん。
オレも踊らされる。照れ屋のカリスマも踊る。ぼくはですねぇ～のイガも無理くり踊らされる。みんな元気だ。
今朝、遅くとも7時に起きないと、恒例のボランティアの勉強会に遅刻するオレは、1時を回った頃、退散。Ryoko、カリスマにブーイングされる。酔ってないハマは、察して、手を振る。ベティ、Kさん、R、エリに見送られて帰還。汗だくの体を風呂で洗い流し、爆睡。睡眠時間4時間半。7時には起きて、二日酔いの残る体で、自転車を走らせた。
Oちゃんは、家族旅行、親孝行で欠席だったが、メールには参加したくしてしょうがない感ありありだった。
オレがいた間、結局、だれも下に下りず、だれもカラオケはやらなかった。年齢も職業も、生きてきた環境も、生活も、立場も違う連中が、音楽、ダンス、バカ話で盛り上がる。時には厳しいこともいい、行き違いや誤解もあるが、これが、いつものRed。新しい顔もいれば、来なかった顔もある。新しい顔は、気に入れば、またくればいい。来なかった顔も、来る気になったら、ふと立ち寄ればいい。だれも排除はしない。Redはそういうところだ。
ハマは結局、たいして酒も飲まず、その陽気にはしゃぐ連中の姿を幸せそうに笑いながらみつめていた。お好みを焼くことに楽しみを見出していたとはいうが、奴のやさしい眼差しがみんなを楽しくしてくれていたような気がする。
それぞれの奴がそれぞれの役割をこなす。自然にそれができているところに、Red共同体のよさがある。この出会いをこれからも大切にして欲しい。楽しいときだけでなく、苦しく、せつないときも、頼りになるRedであって欲しい。
他者の喜びを自分の喜びとし、他者の苦しみを自分の苦しみとできる、お前たちでいてくれ。
