秀嶋賢人のはてなブログ

映画監督・NPO法人SocialNetProjectMOVE理事長

ミッション

昨夜は秀嶋組ご意見番女史Hの結婚祝い。

照明のS、制作進行のHは、2時間物のテレビドラマの現場から抜けられず、急遽欠席。若手男優で、うちで助監督のアシストをやられせているOは、DVDになったドラマの打ち上げで、これも急遽欠席。参加したいと自分から連絡してきた、元助監督で、いまはカメラマンのTも、撮影がてっぺんまでとなり、参加できなかった。

しかし、ほぼ当初予定した人数通り。オレが無理くり秀嶋組に、制作プロデュサーとして取り込もうとしている酒豪編集者R。助監督のY。邦画界の音効では大御所のS、その弟子のK。カメラマンの北條、技術のO、制作のアシスタントをやらせているS。俳優陣では、赤沼、塩原、神川、内田。演劇集団「花塾」としてオレがプロデュースしようとしている舞台に出演させたい役者たちだ。

途中、丁度店に顔を出していた、カリスマ美容師のIとネールアーティストのKさんも顔を出してくれた。カリスマもテレビや映画などドラマ関連の仕事もやっているから、うちのHとは同業者。サロンを経営しながら、現場仕事をこなしているなど共通点が多い。ネールアーティストのKさんも、俳優たち、とりわけ女優たちには、無縁ではない。


主役のHは、本当に幸せそうだった。これまで苦労を一身に背負い、家族のためだけに働き尽くめの奴が、自分が落ち着ける伴侶をみつけたことは、何よりだ。これからも仕事に生きる女だとは思うが、疲れたとき、へこんだとき、それを癒してくれるパートナーができたことで、奴の苦労が少しでも軽くなってくれたらと願う。

Hが持ってきた、結婚式の写真をみると、電話で話した旦那の声の印象とは裏腹に、やさ男風のいい男。しかし、Hが選んだ男だ。オレが電話の声で持った印象はまちがいない。ガツンといくところはガツンといく。そんな根性があるから惚れたのだ。Hの旦那を紹介する言葉の端々にそれが読み取れる。

電車がなくなる神川が最初に帰り、北條、O、これからバイトだという塩原と分かれる。音効のS、K、赤沼、内田、助監督のY、主役のHと、後から顔を出したHの片腕となってサロンを支えている女性スタッフとで乃木坂の事務所で飲みなおす。2時には、音効のSとK、助監督のYが帰り、3時には、Hと片腕。電車が走る頃、赤沼と内田も帰路についた。久々、朝までコース。

途中、珍しく内田が爆睡。フィギア女子の合宿に同行し、ロスから戻ったばかり。やはり、まだ、疲れが抜けていないに違いない。来月頭には、またロス合宿に付き合うらしい。神川はNHK教育で、趣味番組のレポーターでレギュラーが決まった。これもいいニュース。

映像のスタッフ、キャストは、現場仕事とまとめ仕事で、普段、顔を合わせることも少ない。めったに、こうしてじっくり語り合う時間もないが、忘年会や暑気払い、そして、こうした祝いのイベントは大事にしたいと思っている。秀嶋組にかかわる人間が、普段、顔をあわせることはなくとも、どこかでつながっていて欲しいからだ。

舞台にせよ、映画にせよ、基本はチームスピリッツ。塩原が最近の若い役者に、スタッフへの敬意や感謝がないことを嘆いていたが、まさにその通り。All for One,One for Allのラグビー精神がなくては、いい作品、いい仕事はできはしない。

昨夜は、音効のSと塩原がきてくれたことで、マジ演技や演出の話に花が咲いた。オレも久しぶりに役者の前、スタッフの前で、マジな演劇理念や映画への思いを熱く語った。こいつらといい仕事をしたい。改めて、そう思う。

このところ、書籍、映画台本、小説の作業が進んでいない。メンタル面でも決していい状態とはいえないが、奴らの顔に、姿に、がんばらねばと決意を新たにする。

秀嶋組にかかわってよかった。あいつらにそう思ってもらえるように、いのちを削る。
それが、オレの大切なミッションだと思う。