大学合格
息子が大学に合格した
まだ 最後のW大の発表は終わっていないが
C大の法学部はちょっと難関だったが 受かってしまった
A大の法学部がいわば第一目標だったのだが こちらも受かり 6学部受験した内5学部に合格した
いわゆるMARCHというランクの大学だ
浪人しているので 昨年合格した大学受験は絶対禁止指令を出していた
どの大学に進学しても それなり うれしい自由選択状態
普通の親は あれこれ心配するのだろうが オレはまったく心配していなかった
心配していないというより 受験に対する心構えや受験校の選択の仕方についてはあれこれ苦言を呈した
が 本人の話を十分聞き 筋が通っていれば それでいい と息子の選択を尊重した
後は 本人が闘うしかない オレが代われることもでもなく オレが一喜一憂したとして どうなるもの
でもない
だから 最初の合格発表でG大学の法学部に合格したと連絡をもらったときも うれしいが まだあとが
あるくらいにしか考えていなかった それが送信されてくるメールがすべて合格メール
不合格より合格がいいに決まっているが 自分の喜びより きっと亡くなったおふくろや義父がよろこん
でいるだろうと息子の努力をほめる
昨年の年末から年始にかけ 立て続けに不幸が続き 奴は奴なりに動揺していた
落ち着いて勉強できる環境ではなかったし 確か ひとりっきりで2、3週間過ごさせることになった
父親らしいことはあまりしてきていない
それが無駄な入学金も払わずにすみ W大の発表待ちで 行きたい大学にだけ金を納めればいい
本当にあいつはできた息子だ と思う
コレドをやめたスタッフのMちゃんやオーナーのMさんの奥さんに この世で一番尊敬している奴と
息子のことを語ったことがある
親バカというのとは少しちがう
オレは奴が幼い頃から 奴の人間性の高さに舌を巻いていたのだ
とてもオレの子とは思えない やさしさと落ち着きがある
歳相応の動揺もするし ふざけたことを言うときもあるが おしなべて人間ができている
成人し 齢を重ねれば 人間として充実した人物になるのだろうなと思ってきた
その思いはいまも変わらない
その証拠に息子の話をすると ハンナのばばあもコレドの彼女たちも そして Redの常連たちも
奴に会いたいという
実際 ハンナのばばあとRedのオーナーYouは会っているのだが
二人とも異口同音に オレの姿からは想像できない できた奴という評価
オレはそれがうれしいのではなく オレが感じていた奴の持っている不思議な力の証明のように感じてい
るのだ
これからの時間も大切だが 大事な話を聞き逃さない奴の生まれながら体質は きっと苦難を乗り越える
知恵を与えるだろうし 他者の苦しみのために自分になにができるかを考えるだろう
すべての発表が終わり 進学先が決まれば
コレドにも ハンナにも そして Redにも連れていってやろうと思う
まだ 最後のW大の発表は終わっていないが
C大の法学部はちょっと難関だったが 受かってしまった
A大の法学部がいわば第一目標だったのだが こちらも受かり 6学部受験した内5学部に合格した
いわゆるMARCHというランクの大学だ
浪人しているので 昨年合格した大学受験は絶対禁止指令を出していた
どの大学に進学しても それなり うれしい自由選択状態
普通の親は あれこれ心配するのだろうが オレはまったく心配していなかった
心配していないというより 受験に対する心構えや受験校の選択の仕方についてはあれこれ苦言を呈した
が 本人の話を十分聞き 筋が通っていれば それでいい と息子の選択を尊重した
後は 本人が闘うしかない オレが代われることもでもなく オレが一喜一憂したとして どうなるもの
でもない
だから 最初の合格発表でG大学の法学部に合格したと連絡をもらったときも うれしいが まだあとが
あるくらいにしか考えていなかった それが送信されてくるメールがすべて合格メール
不合格より合格がいいに決まっているが 自分の喜びより きっと亡くなったおふくろや義父がよろこん
でいるだろうと息子の努力をほめる
昨年の年末から年始にかけ 立て続けに不幸が続き 奴は奴なりに動揺していた
落ち着いて勉強できる環境ではなかったし 確か ひとりっきりで2、3週間過ごさせることになった
父親らしいことはあまりしてきていない
それが無駄な入学金も払わずにすみ W大の発表待ちで 行きたい大学にだけ金を納めればいい
本当にあいつはできた息子だ と思う
コレドをやめたスタッフのMちゃんやオーナーのMさんの奥さんに この世で一番尊敬している奴と
息子のことを語ったことがある
親バカというのとは少しちがう
オレは奴が幼い頃から 奴の人間性の高さに舌を巻いていたのだ
とてもオレの子とは思えない やさしさと落ち着きがある
歳相応の動揺もするし ふざけたことを言うときもあるが おしなべて人間ができている
成人し 齢を重ねれば 人間として充実した人物になるのだろうなと思ってきた
その思いはいまも変わらない
その証拠に息子の話をすると ハンナのばばあもコレドの彼女たちも そして Redの常連たちも
奴に会いたいという
実際 ハンナのばばあとRedのオーナーYouは会っているのだが
二人とも異口同音に オレの姿からは想像できない できた奴という評価
オレはそれがうれしいのではなく オレが感じていた奴の持っている不思議な力の証明のように感じてい
るのだ
これからの時間も大切だが 大事な話を聞き逃さない奴の生まれながら体質は きっと苦難を乗り越える
知恵を与えるだろうし 他者の苦しみのために自分になにができるかを考えるだろう
すべての発表が終わり 進学先が決まれば
コレドにも ハンナにも そして Redにも連れていってやろうと思う